不良少年-5
「よっこらせ、と」
ふたりがナオキの太股と膝に手をかけ、広げられる範囲いっぱいに足を開かせた。
ケンジが、ほぼ180度近くまで開いた股関節の中央に手を伸ばした。
「へへ、まだ生っ白くて、かわいいチン○ンだな」
「さ、触るな!」
ケンジは顔に似合わぬ繊細な手つきで、ゆっくりとナオキの陰茎をしごき始めた。
同時に空いた手を薄い胸板にやり、ピンク色をした乳首を指の間に挟んで、くりくりとこねくりまわす。
周囲の不良達もめいめいに手を伸ばし、或いは唾液が糸を引く口吻を近づけて、太股や脇腹、首筋などを愛撫し始めた。
「やめてくれ……やめて……」
「その反応だと、まるっきり初めてってわけじゃなさそうだな……相手はあいつか。寮で同じ部屋の図体でかいヤツだろ?」
「………」
「図星か。だろうなあ。あいつ、入学の時からアブない目でお前のこと見てたからな」
アキオが秘めていた情念に、他人が気づいていたとは知らなかった。
そうだったのか……ナオキは自分の迂闊さを呪うとともに、今またこのような苦難に陥っている運命に、絶望を禁じ得なかった。
「あいつのこったから、どうせ無理矢理チ○ポを突っ込まれたんろ」
「そ、そんなこと……」
「隠したってわかるぜ。可哀想になあ。安心しな、俺達はお互い気持ちよく、がモットーだからよ」
「イヤだ……やめ……」