不良少年-10
だがアキオと違い、ケンジは手慣れていた。
迷うことなくナオキの中心部にぴたりと自分のものをあてがうと、そのまま躊躇なく腰を突き出し体内を侵食していく。
「うぐっ……うう……」
「へへ、さすがにキツいな」
「やめ……ぬ、抜いて、痛い……」
「最初のときよりマシだろ。お、締めつけ凄えな」
ケンジには焦燥感や狂気にも似た切迫感はまったくなかった。
激することなく、また相手を気遣う素振りもまったくみせずに、ただ己の欲望を満たすため淡々と凌辱していく。
激痛を伴う挿入感もさることながら、余りに平然と暴行する冷酷ぶりに、ナオキは背筋が凍る思いだった。
「ケンジさん、へへ、俺たちもいいスか」
「おう」
「やったぜ。それじゃ、遠慮なく」
視界の縁に露出された下半身が入ってきた。
ひとりの少年がズボンと下着を脱いでベッドに上がってきている。
ややだらしない体型をしているが、ペニスは下半身を貪っているケンジのそれに負けじと怒張していた。
「ほら、こっち向いておクチを開けな」
少年達は両手首の拘束を解いて上体を起こさせると、髪を掴んで膨張しきった醜悪な欲望の塊と正対させた。
「………!」