6章-4
「やぁ……き、鏡哉さん」
膝を擦り合わせて身を捩る美冬の中心を何度も指で辿る。
わざとくちゅくちゅと音を立てて美冬を辱めると、美冬はいやいやをするように首を左右に振った。
その行動が鏡哉の嗜虐心を煽り、鏡哉は指の腹で彼女の秘芯を擦りあげた。
「あぁっ! や、やぁ、それっ」
びくびくと美冬の体が面白いほど跳ねる。
そこばかりを集中的に擦りあげると、美冬は声にならない悲鳴を上げ、背中を仰け反らせて達した。
「……っ!! ふぅっふぅう……」
白かった肌が朱をさしたように、薄い桜色に染まる。
まだ未発達な青い果実の、無駄な肉など一つもついていない美冬の体が、とてつもなく艶めかしかった。
(美冬、可愛い美冬――)
鏡哉はその体に夢中になり、さらにその奥へと指を滑り込ませる。
もうそこはトロトロに蕩けきっていた。
熱く充血した蜜壺に指を潜り込ませる。
(きつい――)
そこは信じられないほどきつく、鏡哉の指を締め付けてくる。
「い、痛いよぉ……鏡哉さん、鏡哉さぁん……」
頭上から美冬のすすり泣く声が聞こえた。
ふと見上げると、本当に痛そうに顔を歪ませた美冬と目が合う。
「………っ」
(わ、私は、いったい何を――)
そこでようやく我に返った鏡哉は、目の前の惨状に血の気が引いた。
可愛がり慈しんできた美冬が、自分の目の前で肌を晒し、自分に組み敷かれている。
その肌にはいくつもの内出血の跡が残っており、瞳からはぼろぼろと涙が零れ落ちていた。
「悪い、美冬ちゃん……本当に、悪かった――」
鏡哉は美冬の拘束を解くと、声を振り絞るようにそう謝り、寝室から逃げるように出て行った。