投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

そして16年目の恋模様(クラス1-AB)
【女性向け 官能小説】

そして16年目の恋模様(クラス1-AB)の最初へ そして16年目の恋模様(クラス1-AB) 4 そして16年目の恋模様(クラス1-AB) 6 そして16年目の恋模様(クラス1-AB)の最後へ

千尋の誘惑-2

呆けるオレを尻目に千尋はオレの肉棒を掴むと、そのまま亀頭の先を自分の口の中に咥え込んだ。

「うっ…」

亀頭に感じる温かな口内の感触、オレは瞬時に訪れた快感にピクリと体を震わせた。オレの反応に気を良くした千尋が、オレの肉棒を咥えたまま、オレを見上げてにこやかに微笑んだ。

オレのモノを咥えて見上げる少女。オレはその光景に既視感を覚えると共に、激しい衝撃を受けた。それは高校生の頃から、オレの頭の中で思い描き、幾度も脳内で再生された光景だった。昨日の夢にも出ていたエロチックな光景。

知子…

知子がオレのモノを咥えて微笑む姿を妄想し、幾度一時の快楽を得たことか。

マスターベーションをする時もさることながら、短い期間に付き合った女達とする時も、風俗に行った時も、いつも頭の中に知子を思い浮かべながら、その行為に及んでいた。

それは知子が慎吾と付き合うことが決まった後も、千尋が生まれてからも変わらない。オレは没頭し、それによってかなりリアルな妄想に及ぶことも多々あった。

慎吾と気が合う友人だったのが、逆に災いだった。友人としての慎吾との付き合いがなければ、知子のことももっと早くに忘れていたと思うが、オレは慎吾の友人として接していながら、その妻を邪な目で見続けてきたのだ。

知子を忘れるために、数知れずの女と付き合った。そんな自分勝手な行為は相手に伝わるものだ。結果、長く続いた試しは無かった。

相手も居らず自分でする行為の後には、必ず後悔が伴った。しかし、その後悔が却って、次の行為に拍車を掛けていた。そんな時は気を静めようとして、頭からシャワーを浴びるが、それも効果は続かなかった。

このままだと、いつか本当に知子を襲う日が来ることを想像し、その考えに1人怯えたことも数知れなかった。もしかして、知子の死はそんなオレを救ったのかもしれない。その考えに至った時のオレは身震いした。

そんな思いをしてさえも、幾百、幾千と快感を迎える度に描き続けていた光景が、今オレの目の前に有った。想像を絶する歓喜に溢れたオレは、一瞬にして正気を失ってしまった。

知子…

愛して止まない【知子】。自分の肉棒を口に含んだ頭を両手で掴むと、更なる刺激を求めてその頭を自分の股間へ向かってゆっくりと引き寄せた。

いきり勃ったモノが、唾液を絡めて口の奥まで犯していく。棹の半分まで口内に入ると一旦動きを止めた。そして今度は掴んだ頭をゆっくりと股間から遠ざけた。口内で唾液が絡み、出てきた棹の部分はヌメヌメと妖しい光沢を放っていた。

「ううっ…」

すぼめた唇の裏に亀頭が引っ掛かり、その快感に思わずくぐもった声を漏らした。オレは更なる甘美を求めて、その行為を繰り返しながら、相手からの積極的な刺激を待った。しかし目の前の相手は、口の中一杯に含んだオレのモノを持て余して、目を白黒させるばかりだった。

【知子】だったらオレのことを知り尽くしていた。しかし、今、オレのモノを咥える少女は違った。口に含んだまではいいが、肉棒のどこに刺激を与えればいいかもわからず、ただ咥えているだけだった。

知子じゃない…

その拙い技に、オレの妄想癖の付いた意識は一気に現実に戻された。これは【知子】ではなく娘の千尋だ。冷静にそう考えた途端、オレは改めて事の重大さに気付いて驚愕した。

まだ16歳になったばかりの友人の娘。自分のことを信頼している友人を裏切る行為に、気が付けばオレは目の前にしゃがみ込む千尋の体を突き飛ばしていた。

「きゃっ」

驚いた表情で千尋がオレを見上げた。その時の目は知子に似ているようでいても、やはり違っていた。慎吾に愛された知子の目はいつも自信に満ち溢れていた。知子は決してそんな頼りなげな目で、オレを見ることはなかった。



そして16年目の恋模様(クラス1-AB)の最初へ そして16年目の恋模様(クラス1-AB) 4 そして16年目の恋模様(クラス1-AB) 6 そして16年目の恋模様(クラス1-AB)の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前