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理工学部 浦野准教授
【教師 官能小説】

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新入生合宿にて 〜 真紀ちゃんとの出会い-2

他の先生の帰ったコテージの部屋はまだアルコールの匂いが残っていた。植村先生は、このイベントの準備の疲れからか早々に寝てしまっている。僕は僕でお酒に強いとはいえ、今日は飲み過ぎてしまった。すこし夜風にあたろうと、コテージの周りの散策路に散歩に出かけた。

おそらく、学生の飲み会もおひらきになっただろうか。ボランティアの上級生には、くれぐれも飲ませるなよ(いや、飲ませすぎるなよか?)と念を押してあるそうだ。もちろん車での参加は許されていないので、お酒を運べる手段は限られているから、そうは飲んでいないだろう。そんな事を考えながら、学生の泊まっているホテル棟の方を見た。明かりがついている部屋もまだある。

突然、ホテルの方から駆けてくる人影が見えた。どうやら二人いる様だ。二人は僕に気づくと、先生!と囁くような、でも大声で呼びながら近づいて来た。夕飯でテーブルが一緒だった学生だ。確か、名前は渡辺さんと宮下さん。

「先生、真紀がさっきから見当たらないんです。同じ部屋で夕飯後、一緒にしゃべっていたんですが、いつの間にか居なくなってて、まだ戻ってないんです。」

「確かトイレに立って、それから戻ってきていないようなんですけど、私達もお喋りに夢中で、あまり覚えてなくて、、、、行きそうな部屋は見てみたんですが、見つからなくて、今、外を探しているんです。」

と、口ぐちに訴えてきた。「真紀」とはさっきの水泳部の娘か。佐野さんといったかな。

大学教員は、教員としての訓練をほぼ受けず、研究業績だけでなるものなので、こういった時の対処は苦手だ。でもまぁ、女の子に夜の森の中をうろうろさせるのは気が引けるので、とりあえずホテル棟の中をもう一度探すように促し、僕が外を探す事にした。他の先生にも協力してもらおうかとも考えたけど、もしオオゴトになったら、新入生の彼女にとっても可哀想なので、とりあえずは、自分ひとりで探してみる事にした。

というのも、僕には、佐野さんが行く可能性のある場所に思い当りが合った。このセミナーハウスは、公式競技ができるレベルのプールが併設されているのだ。オリンピックの予選会もここでやった事があるらしい。どちらかと言うと、プールにこのセミナーハウスが併設されていると言った方が良いかな。もし佐野さんがトイレのついでに、僕のように散歩にでたなら、プールに行くのではないか。そう考えた。

プール棟はこの時間は鍵がしまっているはずだけど、ホテル棟から渡り廊下を介して繋がっているので、そこから行けば、入れるはずだ。僕は、まっさきにプールに行ってみた。

ビンゴ。渡り廊下からプール棟に入るドアは施錠されていなかった。建物の中は真っ暗闇だったが、どうにか男子更衣室からプールへ抜けた。プールは天井がガラス張りで外の月明かりでキラキラと美しかった。50mのプールと25mのプールがあり、高飛び込みもできる本格的なプールである。ぐるっと一周回ってみたが、人のいる気配は無い。ざんねん、勘が外れたかと、更衣室に戻ろうとすると、隣の女子更衣室からうっすらと明かりが漏れているのが分かった。

まさか着替えている人はいないと思うので、小声で「すいませーん、入りますよー」と言いながら、消毒槽を避けて更衣室の方へ進む。明かりの元は更衣室ではなくて、その手前の女子トイレの方だった。

もし、佐野さんがこのトイレに居るのなら、酔って個室で寝てしまっているのかもしれない。それならば、誰か女性に手伝ってもらい、彼女を起こすしか方法は無い。女子大の教員が一番恐れるものは、セクハラだ。何がセクハラになるか分からない時代、男の教員が、女子トイレで寝ている学生を起こすなんて事は、もっての他だろう。

問題は手伝ってもらうのは、さっきの学生にすべきか、それとも、女性の教員にすべきかという事だ。そんな事を悩んでいると、女子トイレの奥から、ガタガタと大きな音と、嘔吐するようなうめき声が聞こえた。


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