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理工学部 浦野准教授
【教師 官能小説】

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プロローグ 〜 美穂さんとの出会い-3

僕は元あったとおりに洗濯カゴを戻し、トイレの水洗をじゃーっと流したあと、何食わぬ顔で部屋に戻った。入れ替わりで美穂さんもトイレにいくと言う。そういえば、僕の前で美穂さんがトイレに行くのは初めてだろうか。さっきまで洗濯カゴを漁っていた所に入れ替わりで美穂さんが入っていく事にもドキドキした。

美穂さんがトイレに入った後、僕はリビングの扉をあけて、廊下に出た。

「シャーーーーー。」

微かに、美穂さんのおしっこの音が聞こえる。まだ知り合ったばかりの隣人の人と、珈琲の趣味が合うと言うだけで、ずいぶん良い思いをさせてもらっている気がする。

「カラカラカラン」とトイレットペーパーを巻く音が聞こえたので、僕は急いで部屋に戻った。それから、また、いつものように暗くなるまで、美穂さんとお喋りをした。

あたりが暗くなってきた。「今日もご飯を作ってくれるのかな」まだ隣人であるというだけなのに何か期待してしまう。なんといっても、こちらは男の一人暮らし。料理は好きだし自炊もするし得意料理もあるけれど、美穂さんが作るカフェ料理に比べたら、寂しい男飯。

僕の珈琲ネタが尽きてきたせいか、今日はよく、話が途切れてしまう。

そんな沈黙の中、美穂さんが、悪戯っぽい笑いを浮かべると、衝撃の一言を言った。

「ねぇ。さっき、トイレに行った時、私の洗濯物漁ったでしょ?」

えっ。バレてた。

この後のコンマ何秒の間に、僕の頭はものすごい勢いで回転し、この局面をどう打開すべきか考えた。

「水着が上になってたし、下着の位置が変わってたからさぁ」

美穂さんは、まだ悪戯っぽい笑みを浮かべて続けた。

頭が回転していたはずが、いつのまにか僕の周りの世界が回転しだした。ぐらぐらと座っているのもやっとの状況。僕の頭は、打開策を考え付かずオーバーヒートしてしまった。

「ごめんなさい」

テーブルにおでこがぶつかった。もう頭をさげて謝るしかなかった。

「つい、目にはいったので、出来心で・・・」

出来心なんて言い訳、まさか自分が使うとは思っていなかった。でも、僕は、あの洗濯カゴに惹かれ、そして出来心で手に取ってしまった。立ち上がってまた頭を下げ。最後には土下座もした。

「でも、私があそこに、パンツを見えるように置いておいたのも悪いし。毎回、ああなっていたら、真面目そうな浦野さんでも、手にとっちゃうのね。」

えっ、毎回、意識して置いていたの?僕の頭のまだ壊れていない部分でその意味を一生懸命考えた。そんな事はどこ吹く風で美穂さんはつづける。

「こんなサービスしちゃったんだから、お返しを貰わなきゃ。そうだ、いまから浦野さんの部屋で晩御飯をご馳走してよ。」

なんか、まったくオオゴトではないかのように話す美穂さんに違和感を感じながら、僕はその提案にのっかった。

「はい。それで許してくれるのなら、僕の得意料理でもてなさせてください。今、ちょっと部屋片づけてきますので、待っててください。」

美穂さんは首を横に振って続ける。

「ダメダメ、私の最もプライベートな部分をのぞいちゃったんだから、かたづける時間は与えませーん。さぁ今すぐ行こう!」

と、立ち上がって玄関の方へ歩き出してしまいました。僕は、なんとか止めようとしたけど、得意の論理武装をしようにも、あまりにも形勢が悪すぎで、美穂さんを止めようがなく、私の部屋に入られてしました。部屋は、まだ引っ越して直ぐだったので、学生の頃のようなゴミだらけの部屋にはなっていなかったけど、それでも、ちらかっていたので、かなり恥ずかしい。


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