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不思議な告白!?
【コメディ 恋愛小説】

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不思議な初デート!-1

五月も半ば…夏が近付き、木々の葉も青々としてきたある日。

ゴォォォォー

「きゃああ〜♪」
「………」


桐生知広です……た、ただ今、本日5回目のジェットコースターに乗らされております…………
ああ、何だか意識が……遠のいて…いく……


「何だよ!もうへたばったの?」
「ったりめぇだ!只でさえ好きじゃない絶叫系マシーンに五回も乗ったんだぞ!意識だって飛びそうだったぞ!って聞いてんのか梓!」
「まぁ、そんなに怒るな知広。」
「梢!ってことは…」
「梓ならさっさと裏に下がったぞ。」
「あ〜のやろ〜!」
「あの…知広さん。そろそろお昼にしませんか…。」
「桜からも二人に言っといてくれ!俺で遊ぶなって。」


今日は、月曜日。だが学校は開校記念日とやらでお休みだ。
本来ならば休みは昼まで寝るのが常識の俺はこの日、葉月達に誘われて遊園地でデート中。
世間は仕事中なので人は少ない。
傍から見れば絶世の美少女とデートで羨ましそうに見えると思う。(実際、俺も最高だと思う。)
しかし!この美少女、実は多重人格者で男勝りで活発な梓、優しくおっとりとした桜、クールで知的な梢という人格が存在するため、一筋縄ではいかない。
しかも、正直苦手なジェットコースターに五回連続で乗ったり、ありえないほどのスピードで回るコーヒーカップに乗ったりと、午前中だけで少なくとも二回は臨死体験をした。ああ、生きているって素晴らしい!
それなのに、奴等(梓と梢)は人をおもちゃみたいに……(梢に至っては実験扱い)
でも、そこがアイツららしいんだけどな。


「ふぅ。まあまあだったな!」
「そうですね。」
「でも、桜の料理が一番だけど。」
「あ、ありがとうございます……」
やっぱり、桜は優しいなぁ……
どっかの奴等にも見習ってもらいたい。
俺達は遊園地内の売店で軽い昼食をとり、次なるアトラクションへ向かう。

「な〜知広、次は何にする?」
「梓!次はジェットコースターは乗らないからな!」
「しょうがないなぁ。じゃあどれにしようかな……」
ふと、梓の目が一点に集中した。

ヤバい!アレはこの遊園地名物『HEAVEN』、いわゆる高さ数十メートルから一気に落とされるというやつだ。ただ、ここのは上下反対になって落とされるのだが…。
ってゆーか、よく許可が降りたな。
と、とりあえず梓の話題を逸らさねば……比較的安全そうなアトラクションは………
あ、アレは………
「ねぇ、知広…」
「なあ、梓!アレ何てどうだ?」
「うっ…お化け屋敷…」

言葉に詰まる梓。
もしかしたら、お化けとか苦手か?これはチャ〜ンス♪

「何だ!梓はお化けが怖いのか?」
「ち、違う!だ、大丈夫だ!」
「なら、決まりだな!」

よし、午前中の恨みを晴らしてくれる♪


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