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不思議な告白!?
【コメディ 恋愛小説】

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不思議な初デート!-2

「ひっ……きゃああああ!」
「……驚きすぎ。」

まさか、ここまで梓が心霊の類いが苦手とは。
はっきり言って時代遅れも甚だしいお化けやら、仕掛けにいちいち絶叫すると、遊園地側としても脅かし甲斐があるだろう。

「だってぇ、いきなりガタガタってするんだもん……」
「そんなに怖いならどっちかに替わってもらえばいいのに。」
「…アタシと一緒で桜も梢もこういうの苦手だから。あの薄情者どもめ……ひぃやあ!」
「コンニャク…いつの時代だよ…」
「ふぇぇん…もういや…」

梓は俺の腕が痛くなるほど掴み、暗くてよく見えないが目尻には涙を溜めているように見える。
そんな普段とは違う梓の表情に思わず、ドキッとした。
なんかいつも勝ち気な奴が見せる普通の弱さ。思わず抱き締めたくなるような………
って、何考えてるんだ俺は!

「もうすぐゴールだから…」
「………」

梓は恐怖の余り、全く喋らなくなってしまった。
何か悪いことしちまったな……

すると、先が少し明るくなってきた。

「お?ゴールみたいだぞ。」
「ほんと?」

少し進むと日の光が差し込み、係員が待っていた。

「お疲れ様でした。いかがでしたか?」
「すごく怖かった!」

半ば逆ギレ状態の梓。

「そうですか!では、記念の握手を…」
「あ、は〜い。」

梓が係員の手を握ろうとした瞬間……

ぼとり……

何と、いきなり係員の手が落ちた!
さすがにコレには俺もビビったが、所詮はおもちゃ。しかし、、葉月達にとっては効果絶大だった。

「ひぃっ…………」

どさっ……

「おい、梓!?大丈夫か?」
「お客様!?大丈夫ですか?お客様!」





「うっ…う〜ん…?」
「葉月!大丈夫か?」
「う…知広?あれ?アタシどうしたの?ここは?」
「ここは、休憩所。お前はお化け屋敷で気絶したんだ。」
「そう…知広が運んでくれたの?」
「ああ…」

こんな事になるなんて…くそ!俺がもう少ししっかりしていれば……

永遠とも思える、重苦しい時間が流れていく……


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