第55章 こんなにもいやらしく、恥ずかしい初体験を経験するのは、歴史上でも私が初めてでしょうね?-1
昴がひたぎの脚を広げて、身体を重ねていく。
「ひたぎ・・・本当にに綺麗だ・・・」
昴がひたぎの唇を見詰め、指先で唇の輪郭をなぞった。
「ん・・・」
唇の輪郭をなぞられるだけで、痺れるような感覚が広がっていく。
「ん、んんん、あふう・・・」
ひたぎが思わず、吐息を漏らす。開いた唇の内側を昴の乾いた指先がなぞる。痺れるような感覚は更に大きくなり、ひたぎは指から逃れるように顔を背けた。
「はぁああ・・・」
休む暇なく、昴の指がひたぎの唇の中へと差し込まれる。そして、乾いた指先がひたぎの上顎をなぞった。
「!!!!!!」
痺れるような感覚は更に大きくなり、脳髄へと突き上げた。思わぬ場所から湧き上がる意外な感覚に、ひたぎは昴にしがみ付き声にならない悲鳴をあげた。
上顎の感覚から逃れようと仰け反るが、昴の指はそれを許さず、ひたぎの上顎を追いかけまさぐり続ける。それだけでも眩暈がするほどなのに、昴は同時にひたぎの首筋を舐め上げはじめた。甘い快感を同時に送り込まれ、ひたぎの身体は一気に燃え上がった。
昴の愛撫の一つ一つが、ひたぎさえ知らない、ひたぎの琴線を刺激する。身体の反応が止まらない。愛液が止め処なく溢れ出していくのが分かる。
昴がひたぎの口内を愛撫しながら、何度も首筋を舐め上げていく。そして、耳元に優しく吐息を噴きかけ囁いた。
「僕の大切なひたぎ姫・・・愛してる・・・」
心まで蕩けていく。昴の舌が、耳へと滑り込んでくる。
「あふう・・・」
ひたぎは、ただ昴に身を委ね、快感に身をまかせた。
昴の舌が体中を這い回る。脇腹を、背中を、下腹部を、二の腕を、そして、足の指の一本一本を口に含み、太もももの内側を舐め上げていった。
鼠蹊部を執拗に舐め上げられ、思わず欲しいと口にしてしまう。
長い遠回りの末に、昴の舌が乳頭へ触れた瞬間は、達しそうになり、昴にたしなめられた。
その後、左右の乳頭を1時間以上も舐め上げられ、甘い悲鳴を上げ続けた。
昴の舌が、尻の谷間を捉えた時は、恥ずかしさで気が狂いそうになった。
そして、今、ひたぎのクレバスに、昴の舌が差し込まれ、内側の粘膜を舐め上げられている。
「ああん、すばる!もう!許して!」
「ダメだよ。今夜は高め合うだけだ。イクことは許されない。」
そう言いながらも、昴はひたぎの粘膜をとろとろと舐め続ける。
「あっ、あっ、あはあ、なんていやらしい舌使いなの・・・6時間以上も掛けて、そのいやらしい舌で、私の身体の隅々まで刺激しておいて、その上、ん、んああ・・・私の敏感な場所を、っく、あ、あなたはもう1時間以上も舐め続けているのよ。イクなという方が無理だわ!」
「我慢できないのなら、クリを甘噛みするか?」
「ばか!そんなことをしたら、触れた瞬間にイッてしまうわよ。ん、んああ・・・」
「そうだろうな?でも、後、前儀を施していない場所はそこだけだ。そこを避けて、初体験を向かえる訳にはいかないよ」
「無理よ。こんなに燃え上がらせておいて、本当に狂ってしまうわ」
昴が愛撫を中断し、ひたぎを抱きしめキスをする。ひたぎは興奮が収まらず、昴の頭を抱え込むようにして昴の唇を貪った。