美少女スイマー 羞恥の水着-5
2
水泳部が使う更衣室のドアを開けると、そこはプールサイドになっている。
「おっ、来たぞ。」
「本当に、本物の速水絢奈だぜ!」
「こりゃあスゴイや!」
そこには、水泳パンツを来た男子が数人立っていた。
「キャアッ!」
絢奈は悲鳴をあげ、恥ずかしい水着に包まれた身体を隠すようにして、その場にしゃがみ込んだ。その様子を見て、男子たちはニヤニヤ笑っている。
「ごくろうさん、藤森。じゃあお前も着替えろよ。」
一人の男子がそう言うと、美帆は黙ったまま、その場で制服を脱ぎ始めた。セーラー服、スカート、スリップと脱ぎ、ついにはブラジャーを外して、少し小さめの乳房を露わにする。
「み、美帆ちゃん…、何を?」
あっけにとられてその様子を見ていた絢奈が、思わず声をあげた。その間に、美帆はパンティも脱いで、一糸まとわぬ姿になっている。
「我が校の水泳部では、女子は1年生の間はプールでは何も着てはいけないことになっている。素っ裸で練習するんだ。それに、更衣室が使えるのも2年生からだ。1年生はプールサイドで全裸にならなければならないんだ。」
ちょうど更衣室のドアを開けてプールサイドにやって来た男が、絢奈に向かってそう説明した。
「み、宮崎先生っ!」
絢奈は信じられない表情で男を見た。それは、水泳部の顧問の宮崎だった。
「君は大切なお客さんだからね。1年生だけど、特別に水着を着て練習できるんだよ。」
宮崎は絢奈にそう言うと、美帆に視線を移して言った。
「藤森、ご苦労様。これで前回のテストの赤点は全部帳消しだ。」
「でも、藤森へのお仕置きがもうできなくなるのは、面白くないなぁ。」
男子の一人がつまらなそうにそう言った。どうやら、美帆はアメとムチで脅かされて、絢奈を連れてくる役をさせられていたらしい。
「…絢奈ちゃん、ごめんなさい…」
今にも泣きだしそうな顔でそう言うと、美帆はプールサイドの向こうに駆けて行った。そこには他の女生徒が数人、全裸になって準備体操をしている。
「さあ、練習開始だ!」
当然のことながら、絢奈の練習は他の部員たちとは全然異なり、水泳選手権に向けたトレーニングのメニューをこなしていく。ただし、これまでのクラブ所属のコーチは外され、宮崎の指導のもとで、練習が進められていった。
「どうした。それでも、世界を狙うスイマーか!」
宮崎の叱咤が飛んだ。
やっとのことで気を取り直して、練習を始めた絢奈だったが、気にしないでおこうと思っても、恥ずかしい水着が気になって、練習に集中できないのだ。
濡れた水着は、乾いている時よりもいっそう透けて、艶めかしい肌の色が映っている。胸の膨らみや乳首はくっきり映り、お臍や下腹部の様子、お尻の割れ目もはっきりとわかるぐらいになっている。それは、全裸でいるよりももっと淫らな格好であった。
練習の合間に、男子がかわるがわる絢奈を見物にやって来た。困惑している絢奈の目の前でフラッシュが光る。話題の美少女スイマーの写真を、記念に撮っている者もいるのだ。
「スケベな格好だな。」
「アソコの毛がいやらしいんだよ。」
絢奈の耳に3年生らしい男子の会話が聞こえた。恥ずかしくて、顔から火が出そうな思いが彼女を苛む。
「そうそう、その水着を着るには、陰毛を剃らなきゃいけないんだ。後で剃ることにしよう。」
「えっ、そんなぁ!」
男子部員の会話を聞いて平然と言う宮崎に、絢奈は抗議の声をあげる。
しかし、確かに周りを見ると、2、3年の女子は、彼女と同じ水着を着ているが、股間の翳りは映っていない。全裸の1年生も下腹部はツルツルだ。みんな、陰毛を剃っているのだ。
「それとも、絢奈ちゃんは、オ××コの毛をみんなに見てもらいたいのかな。」
見物していた男子が冷やかすように言い、数人で笑いあった。
「わかりました。」
絢奈は、そう言って、恥辱に唇を噛んだ。