ドラマが始まる-15
シャワーの後、四人は並んでベッドに横になった。龍は真雪の身体を抱き、修平は夏輝の背中から腕を回して抱いている。
「どうだった? 夏輝」
「龍くんって、あんなに激しいとは思わなかった。すっごい刺激でさ、あたしずっとイってた気がするよ」
「そんなに?」
「いつもあんなに激しいの? 龍くんて」
「龍はバックからあたしを攻めること、あんまりないよ」
「え? そうなの?」
「なんでさっきはそんなに激しかったんだ? 龍」修平が夏輝の後ろから問いかけた。
龍は申し訳なさそうに言った。「いろいろ原因はある。一つはすぐ横で真雪が修平さんに馬乗りになってイってたのに軽い嫉妬を覚えたこと。もう一つは、夏輝さんの身体が、俺の野性を目覚めさせたこと」
「なるほどな」修平が言った。「嫉妬してたのか。悪いことしちまったな」
「いや、修平さんを責める気持ちじゃなくて、何て言うか、興奮を高めるファクターとしての嫉妬、ってとこかな」
「しゅうちゃんは嫉妬の気持ちとか、なかったの? 龍が夏輝を攻めてるとこ見て」真雪が聞いた。
「不思議となかったな。かえって龍があんな風に夏輝とやってるところ見たら、逆に俺も興奮しちまったよ」
「良かった……。俺、ぼこぼこにされるかも、って思ってた」
「ま、真雪はイけたのか?」修平が恐る恐る訊いた。
「うん。イったよ。しゅうちゃんが縛られて感じてる姿が、妙に萌えた。それにしゅうちゃんって、中でホントにいっぱい動くんだね。それでいろんなところが刺激されて、今まで感じたことのない快感を覚えたよ」
「夏輝の中も最高だし、真雪の中も違う意味で最高だった」
「俺もそう思うよ。ごめんね、夏輝さん。乱暴しちゃって。俺はすっごく気持ち良かったけど」
「あたし全然乱暴されたって思ってないよ、龍くん。あなたの違った面が見られて、なんだか楽しかった。それに」夏輝は少し困ったように照れ笑いをした。「あの後、あたしまたイっちゃったもん……」
修平は驚いて言った。「え? いつ?」
「終わってから抱き起こされて、龍くんにぎゅって抱かれた時」
「龍、おまえ何かしたのか?」
龍は涼しい顔で返した。「ううん。何も」
「抱擁だよ」夏輝が言った。
「抱擁?」
「もう、すごいの。ただ抱かれてるだけなのに、龍くんの手の温かさと抱きしめる力加減と、その場所で、どんどん熱くなっちゃって、あたし、思わず弾けちゃった」
「すげえな……。真雪もそうなるのか?」
「うん。いつもね。だから人前で龍に抱かれるのは怖い。ショーツがびしょびしょになっちゃうもん」
「へえ!」
「じゃ、最後の締めくくりをしよ」
「そうだな」
「抱いて、龍」真雪はそう言って龍と唇を重ね合わせた。
「あたしも、修平」夏輝も身体を後ろに向けて修平にキスをした。