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もうひとりの妻
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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平穏 2-3

その日の片付けが終わるまで裕也は気が気でなかった。

田中のヤツが主任とどんな会話をしているのか、たまには飲みませんか?と強引に誘っていないかとか…いろんな想像をしていた。

17時近くになり、主任がオフィスにやっと戻ってきた。

「あ〜、疲れたぁ…。鈴木君、部長どうだった?」
「お疲れ様でした。こっぴどく叱られましたよ…」
「大変だったね!次は気を付けないと。私、今夜用事あるからもうあがっちゃうね!」
「え?もうですか?」
「うん、ちょっと友達とお約束があって…。じゃあネッ!」
「あ、お疲れ様でした‥」
「明日はゆっくり休んでね!」

(明日…?)

裕也はポカンとしながら部署の行事予定表を引き出しから取り出した。

(あッ、創立記念日で休みなんだ!)

明日は創立記念日で会社が休みだった。
新入社員の裕也はこのことを知らなかった。

胸騒ぎがした。
まさか田中が誘ったのでは!?
田中がいない。
自分が気付かないうちにあがったのだろうか…。

裕也は無性に気になって寿輝にメールを入れた。

[こんにちは!今日は自分じゃなくて同期の田中ってヤツに主任取られましたよ(笑)ところで、主任あがり早かったですけど、何か聞いてます?]

送信して、15分経っても返信は無い。
まだ17時半を過ぎたばかり。寿輝も仕事中だろう。


そこに、少しして田中が現れた。

「お、鈴木まだいたの?」
「田中…どこいたんだよ?」
「片付け終わってからちょっと電話やらメールやらしてたんだよ。なんで?」
「い、いや。もうあがったのかなぁって。」
「俺がこんなに早くあがれるはずないじゃんよ。でもさ、今日は予定入ったからもうあがるよ(笑)」

ドキッとする裕也。

「か、彼女とデートか??」
「まぁ、そういうこと…ウソ、ウソ!彼女いねーし。彼女じゃないけど、ヒ・ミ・ツ(笑)あ、それからさ‥今日超イイことあったからまた教えてやるよ。じゃあな!!」

そう言い残して、田中は去っていった。

明日が休みで、ひょっとして2人で飲んで…。
勘ぐる裕也にメールが届いた。

寿輝からだった。


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