カミングアウト-7
「ごめんごめん、ちょっと手こずっちゃって、1時間も掛かってしまったよ ・・うん?」
ところがリビングはもちろん、キッチンにもダイニングにも真奈美の姿が見えない。
「あれ?」
暫く周囲を見回していた真琴は、リビングのサッシのロックが開いていることに気が付いた。
近づいてみると、サッシの窓を通して、テラスの片隅に黒い大きな影が激しく動いているのが見える。
真琴は、サッシを少し開けて外の様子を伺ってみた。
ハフッ、ハフッ、ハフッ、ハフッ・・ 激しい犬の吐息。
ズパン、ズパン、ズパン、ズパン・・ けたたましいほどの卑猥な打音。
そして、それらの音に混じって少女の大胆な喘ぎ声が聞こえてくる。
「まなみ・・?」
真琴はリビングのサッシを開けるとテラスへ降り、行為が行われている現場へそろりと近づいた。
そこには、テラスの端に両手をついて四つ這いになった全裸の少女が、黒い大型のドーベルマンにマウンティングされ、盛んに抽送されている姿があった。
「ワンちゃん、さっきはごめんなさいねッ、先にイっちゃって、あなたのセーシ、ちゃんと受け止めること出来なかった・・」
胸元から下半身まで精液にまみれてベトベトになった彼女が、今度は積極的にバックから犬に責めさせている。今まで、ただ従順に調教されるだけだった人形のような少女の面影は、そこにはもう無かった・・
「まなみ・・ なんて大胆な! どうやら何か吹っ切れたようだね・・」
暫く交尾シーンを眺めていた真琴だったが、いつしか彼女の右手は股間に伸び、指先で弄るように愛撫を始めていた。
(まなみ、キミの交尾は、とてもいやらしくて魅力的だ・・ ボクも何だか興奮してきちゃったよ・・)
「んッ、んッ・・ あ、マコちゃん あうん、んッ・・」
真奈美は、いつしかテラスの上でオナニーを始めた真琴に気が付いた。
丁度太陽が彼女を背後から照らし、シルエットのように見えたが、そのスラリとしたスーパーモデル級の肢体は疑いようもなく真琴だ。
「マコちゃんだよね・・ んくッ」
「うん、そうだよ。 何、まなみ?」
「あ、くッ・・ あたし、わかったの・・ おッんん」
「な、何が分かったんだい」
ドーベルマンの苛烈な抽送に、息も絶え絶えに喘ぎ悶えながら話しかけようとする真奈美の姿に、真琴は背筋がゾクゾクするような興奮を覚えた。
「分かったの、自分のこと・・ お願い、嫌いにならないでね」
「どうして真奈美を嫌いになるんだい? 大丈夫、言ってごらん、ね?」
「ありがとう、あたしね・・ ワンちゃんとセックス・・ するのが・・ 好きなの」
獰猛な猛獣に背後から組みしだかれ、その巨大で凶暴な生殖器で激しく穿たれながら、とろんと笑みを浮かべる淫猥な表情。
真奈美の痴態に、真琴は次第に高まる興奮を感じていた・・
「そうか、そうなんだね。 ・・いいよ、セックスの快楽はこの世の全ての生き物に平等に与えられた権利なんだ。 何も人間同士だけの楽しみじゃない。 サヨねえをごらん。 隠す必要なんて無い」
真琴はにっこり微笑み、優しく頷いて見せた。
「ありがとう。 ありがとう、マコちゃん・・」
恥ずかしい心の内をカミングアウトした真奈美は、彼女の言葉に安心し勇気づけられたのか、これ見よがしに犬のピストン運動に合わせて腰を前後に振り動かし始めた。犬の前立腺液と自身の愛液で更に滑らかに抽送が繰り返され、ヌラヌラに濡れ浸った結合部は一層、泡立つような摩擦音と打音を奏で始めた。
真琴はその傍に座り込むと、スラリと伸びた長い両脚を大きく開き、右手をパンティの中に忍ばせると、恥丘の谷間に細長い白魚のような指を沈め、蜜壺をクチュクチュと掻き回し始めた。左手はセーラー服の胸元に伸び、張り詰めた果実の先端をくりくりとこね回している。
「たまらないよ、まなみ。 キミの淫靡な姿は、ボクを狂わせるよ・・」
真琴は、ドーベルマンと真奈美が繰り広げる抽送の性技に見とれながら、オナニーに耽るのだった。
「ああん・・ またダメみたい・・」
真奈美の悲しげな声に、真琴はハッとなって二人の濡れ場に視線を向けた。
またもやコブまでうまく挿入できず、体外で射精が始まった怒棒は、ビクンビクンと脈動しながら真奈美の尻や背中に白濁した粘液を撒き散らしている。 それを受け止めようとして両手を差し出した真奈美だが、ドロリと溢れ出し、長い糸を引いて垂れ落ちた。
「ごめんね、ごめんね・・ また中に入らなかったね、あたしに種付けしたいのにね・・」
詫びながら、溢れる精液をなんとか出来ないものかと途方に暮れる真奈美の姿に、真琴はテラスから飛び降りると彼女の横に並び、その白く優しい手でドーベルマンの怒棒を握り締めた。