四人の女-7
ホールに出ると、一段低く客席が配置されている。少し幅広な二人掛けのソファーにテーブル三方が立った人の顔が半分くらいまで隠れるほどの障壁、向きがまちまちである。
「因幡久美さんです、今夜は体験で見学されます。佳枝さんが世話をしますから皆さん宜しく」
「因幡久美です、全くの素人です、よろしくお願いいたします」
頭を下げて顔を上げると場内にどよめきが起こった。
「綺麗な人だね・・・・・うちなんかに勿体ない」
「スタイル抜群、タレントになればいいのに」
開店すると次々と客が入店して指名の子を呼んで客席に消えていく。
「久美さん、私のお客が来たら一緒について見ていてね、時間制で、三十分五千円、。ドリンク付きでね。自分が飲みたかったら客に買わせるの、一本が千円、バックがあるから女の子はどんどん勧めるの」
「給料はそれですか、三十分五千円のうち千円、」
「入店時間によって違うのセット料金が、セットを稼ぐのも私達の腕よね、エッチが出来ると思わせて長い時間引っ張るの」
「エッチって、まさか?」
「手コキよ、分かる?、今夜見てて御覧直ぐに分かるから」
「佳枝さん、ご指名です」
「ハーイ、久美さん行こう、バッグ持ってね」
「いらっしゃい、平沼さん、一週間ぶりね、この子、今日入った子で、一緒で良いでしょう」
「別嬪さんだね、いいよ、佳枝さん」
「何番?・・・・・・15ね。どうぞ此方へ」
「久美です宜しくお願いいたします」
「少し狭いけれど、それだけ密着するからいいでしょう」
ワインを飲みながら、久美にどこから来たのか、前は何をしていたのかなどと話していると瞬く間に時間が来た。
「延長する、平沼さん?二本、有り難う」
「延長二本・・・・・・・そうとなったら二人で挟みましょう、久美さんはそのままで、私が向こうに回る」
「良い日に来たもんだ、両手に花」
「もう、延長になったらお乳触る、平沼さん」
「口だけで、いつも触らせて呉れるじゃないか、久美さんのも触らして」
「いいですよ、こんなので良ければ、どうぞ」
「話が分かる、良いお乳だね、柔らかい」
「精子って良く飛びますのね、私、初めて、男の子のオナニーって自分で手コキをするのね」
「気をつけないと、自分の服を汚すから注意しなさいね、一本だけではしないこと二本目の終わり頃、可能性があると思ったら三本目、パンティーの上からお触りぐらいサービスしてね」
「佳枝さん、久美さん一人で大丈夫かな」
「もう、一人で出すの?真鍋ちゃん」
「今日は女の子が足りなくって・・・・・・」
「久美さん一人で大丈夫」
「何とかやりますから」
「久美さんぐらいの・・・・多分学生さんだね二十五番」
「分かりました」
「久美です」
「霜鶴和夫です」
「座って、初めて? ハイ、おしぼり」
「初めてです、広いですね・・・・・・・・」
「ワイン、乾杯しましょう。私も今日が初めて、和夫さんが初めてのお客さん」
「そうですか、綺麗な方ですね久美さん」
「固くならないで、・・・・・・・・勉強疲れを癒やしに?」
「ハイ」
「彼女は居ないの?」
「居ません」
「医大生?貯まったんだ。お家はお医者さん?」
「いいえ、サラリーマンです」
「そんなら、あまり遊べないよね、友達に聞いてきたの?」
「友達はみんないい家の子ばっかりで」
「ここは、三十分が五千円なの、その間にしてあげようか、オナニーしているんでしょう?」
「ハイ、時々」
「正直ね・・・・・・ファスナー降ろすよ前を開けるね・・・・・心配しなさんな、ここはそういう所なの」
「それでも・・・・・・・」
「固くなっているじゃないの・・・・・・・立派ね」
久美は勢いに乗って和夫の前を開いて握ったが、先程の佳枝の手コキの印象が頭にあって、あのように上手くいくのか心配であったが、とにかく、三十分の間に始末しようと、
「和夫さん、パンツの前が開くのね、ここからだすよ」
「久美さん・・・・・・・」
「出たね、一杯、気持ちよかった?」