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衛星和誌 −Qカップ姉妹−
【SF 官能小説】

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あなたは調教士(33)-1

 ガシ‥‥、ガシャ‥‥。
 不規則な音と振動が、同時に伝わってきた。ルリアの肩越し――首越しというべきか――の窓の景色も、それに合わせて揺れる。窓というよりも、風防キャノピーというべきか――とにかく、衛星オイオの外界そとの、殺風景な風景が揺れていた。より正確には、空間フィルムという極薄の透明な膜越しに、である。内壁に張りつくように展開されてコックピットを密閉し、万一の事故の際に乗員の生命を守るものだった。
「“‥‥‥‥”、不安か? に出るのは始めてだろう?」
 ルリアが前から、優しい声であなたに呼びかけてくれた。
 その裸の背中はそれはそれで心地よかったが、あなたは彼女の両腋からまわした手の欲望に素直に、乳を揉むことにした。
「ばっ、馬鹿っ。――はううっ!」
 ここは衛星オイオの表面である。あなたはルリアらとともに、二機の歩行機械で出ていた。
 この歩行機械は四脚で、基本はひとり乗りだ。ただ、コックピット容積は広く作られており、緊急時等には二名の搭乗が可能になっていた。
 オイオでは、備える機械類の整備技術は限定されており、この首都エウドシアですらまともに動くのはそう何機もないという事情もあり、重要な目的があるわけではない今回の外出には、二機が妥当だった。
 その二機に、ふたりずつ同乗していた。あなたの前にルリア、そしてジャニスさん−ミドリ機のほうは、ミドリが前で操縦に当たっているはずだった。
 あなたもルリアも空間服というものを着ていたが、ルリアは半裸にさせていた。空間フィルムがあり、安全面は大丈夫だった。密閉式のひとり乗りの狭いコックピット内での密着は、あなたをなんだか興奮させた。ふたりで乗ると、後ろの人間が前の人間の腋から手をまわしてふたりで操縦装置に手を置くこの姿勢が一番自然だが、どうやっても後ろの人間の手が前の人間の胸に当たってしまう。そして、そこにおっぱいがあれば、何もしないほうが不自然というものだ。
 無線を通して、ジャニスさん−ミドリ機からも喘ぎ声がした。彼女たちは服を着たまま搭乗したが、もしかしたら機内で脱いだり、あるいは前後を入れ替えたりして、一方が一方のおっぱいをモミモミしたりしているのかもしれない。
 重要な目的でないというのは、この外出は、おもにあなた、そして滅多にその機会を持たないジャニスさんに、この衛星の外界を見てもらおう、というルリアの提案によるものだった。
 漆黒の宇宙空間にはきらめく星々が見えている。ここからでは円には見えないが、母星のリングも見えた。
 今朝あなたは、コンジャンクション前の最終的な身体測定をしていた。
 ジャニスさんは、身長とウェストは変わらず、それぞれ一六三・九センチ、六〇・一センチ。ヒップは、調教によって女っぷりが増したのか、前回よりごくわずかにアップの、九一・四センチだった。
 バストは、アンダーサイズはこれも変わらずの六七・五センチ。そしてあなたの調教しごとの成果が試されるトップサイズは――。あなたは緊張の手でメジャーをまわし、小さな画面の表示を読んだ。
「一一〇・一センチ!」
 あなたの労苦は、ここひとつ報われた。その表示は、ジャニスさんの乳がNカップに達したことを示していた。
 ミドリ・オリョーフは、身長とウェストはこれも変わらず、それぞれ一五九・八センチ、五七・〇センチ。ヒップは、これも前回より微増の八六・四センチだった。
バストのアンダーサイズも、変化なしの六五・二センチ。トップは――。
「一一〇・二センチ‥‥!」
と、やはり一一〇の大台を超え、Oカップに到達していた。あなたは感動を覚えていた。ミドリはいまも、バストを除けば、例えば後姿などは、髪の短い普通の女の子然としている。だが、そのおっぱいは、これだけのものを蓄えているのだ。
 そしてまた、ルリアのボリュームの後なので、正直言って驚きはしなかったが、ふたりが揃ってわずかだが一一〇の大台をクリアしたことを、これらの数値は証明していた。彼女たちも、そのことがわかったようだ。ジャニスさんとミドリは見つめあい、ジャニスさんが珍しく、健闘を讃える意味なのか、親指を立てるジェスチャー等をしていた。
 そして、ルリアだが、身長は、やはり変わるものではなかった。また、ヒップも、短期間では変わらず、だった。ウェスト、アンダーバストも同様だった。
 数値の変化は、やはりバストのトップサイズに如実に出た。表示されたのはなんと――。
「一二七・九センチっ!」
 あなたは思わず、大きな声を出していた。その数値は、彼女のおっぱいが、Pカップに到達したことを示していた。一二八、一二九‥‥一三〇の大台すら、臨んでいた‥‥。
 あなたの目の前には、高身長の女戦士を筆頭に、三人の一一〇センチオーバーの巨乳が並んでいたのだった。あなたが地球に無事に帰るためには、みだらさ勝負で勝ってもらわなくてはならない女たちが‥‥。

 さて、また、あなたは先頃、スガーニーの新たなふたりの存在を知ることになっていた。先のリリア・ミアヘレナのほかに‥‥。
 新たにスガーニーが配信したという二枚のその画像――「写真」――に映っていたのは、きらびやかなドレスで微笑む小柄な美少女、そして強い視線でこちらを睨む、ルリアほどではないが大柄の、騎士甲冑姿の女だった。「写真」を手に、ルリアは言った。
「ナディーカだ。ナディーカ姫。――この‥‥『よろい』というのか? 軍人のほうは、ジェニファー」
「姫‥‥」
 茫然とするあなたに、ミドリが詳しい説明をしてくれた。スガーニーでは王制が堅持され、このナディーカという美少女が名実ともに最高指導者として君臨し、政治を司っているという。
「二院制の国民議会というものは存在するが、最近は軍部を味方につけ、やりたい放題だ」
 ミドリは、オイオに仇なすその少女に対して、露骨に敵意を見せた。そう、少女だった。


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