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私が結婚しない理由(わけ)
【理想の恋愛 恋愛小説】

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私が結婚しない理由(わけ)-23

 楽しい夕食のひとときを済ませた四人は、花火の始まる時間に合わせて家を出た。
泉津川の河川敷で行われる打ち上げ花火と、仕掛け花火を間近で見ようと、泉津川の堤防や泉津大橋付近には既に沢山の見物客がいた。
「加奈子は小学生の時にお父ちゃん達と花火見に来た以来だよ。今日は渡井さんと一緒に花火が見れて夢みたい。誘ってくれて凄い嬉しい。」
「僕は実家が花火会場に近いし毎年観てたけど、今日は格別だな、加奈子ちゃんと観れてさ。僕も嬉しいよ。」
加奈子の手を優しく握る渡井....。
夜風が心地よい。今年の花火は二人には格別美しく見えた。

「凄い音!渡井さん、近くから打ち上げ花火を見ると大きいよね、丸~くボールの形に火花が拡がってくのがよくわかるよね~。」
「たまに花火玉の破裂した時の細かい飛散片も飛んでくるから注意だよ。」



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