私が結婚しない理由(わけ)-17
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今夜泉津の街にある水作神社通称[お水神さま]では、夏の例大祭に合わせ花火大会がある。
渡井は、この日に合わせ休暇を申請した。
加奈子を花火大会に誘ったのだ...。
加奈子は嬉しく二週間前からその事で、頭が一杯になっていた。山口にはその日は、必ず休まず接祖の駅番に入るよう、山口に駅改札で会うたびごとに懇願した。
「お前なあ、俺ともう口訊かないとか言ってなかったっけ(笑)?ん?どうなんだ言ったよな?」
山口は呆れ顔、でも嬉しそうだ。
「嘘ウソ、そんな事忘れて山口樣。加奈子の一生のお願い事聞いて、絶対休まないで...。」
泉高の夏用制服を着た加奈子に改札口で懇願される。加奈子は両手を顔前に合わせ山口に懇願する、可愛いらしい姿だ。
「わかったから、早く行けよ、電車出ちゃうぞ。」
ニッコリ笑い山口に手を振る加奈子。