晒された少女-7
だが“主任”は筋金入りのサディストなのだろう。
そんなサヤカに追い打ちをかけることを思いついた。
「そうだ。なかなか思い切りがつかないようだから、勢いがつくように盛り上げてやろうじゃないか」
そう言うと、リズムをとって手拍子をはじめたのだった。
周囲の刑事たちも面白がってリズムを合わせる。
パン、パン、パン、パン……。
まるで宴会の余興だった。
「ちょ、ちょっと、やめてよ!」
サヤカは可愛い顔を再び真っ赤にして訴えたが、
「そこだ!いけ!」とか、
「さあ、元気よくいってみよう!」
といった、ますます図にのった囃し声が返されるだけだった。
彼らはサヤカが恥ずかしがらせたり、悔しがらせたりしたいだけなのだ。
嫌がれば嫌がるほど喜ばせることを知り、
「最低……」
と、唇を噛むしかない。
むくれ顔のサヤカは目を伏せて、再び腰に手をやった。
相手にするのを諦めた様子だった。
そのままぎりっと奥歯を噛みしめ、
「おお、いった!」
手拍子の中、今度こそ最後の1枚を、自らの手で下ろしていった。
逆三角形だったショーツは裏地をみせて、するするとヒップから腿へ移動していく。
前屈みになったバストの向こうに見える、下腹部の翳り。
サヤカは俯いたまま顔を上げず、震える指でショーツを滑らせていく。
太腿から膝へ、膝からふくらはぎへ……。
最後に片足づつ抜くと、手のひらに収まるほどになったそれを床に放った。
「ヒュー!」
男逹がどっと沸いて、ひときわ賑やかに囃したてた。
細い腕が、何度か裸身を隠したがる素振りをみせる。
しかしサヤカはそれに耐えきって、
「どう、満足?」
と、強ばった笑みさえ浮かべてみせ、背筋を伸ばしてみせたのだった。
サヤカ本人をのぞく、その場にいる全員の視線が一点に集中していた。
雪のように白い恥丘に、僅かな若草が煙るような翳りをみせている。
その申しわけ程度に繁った恥毛の下、両足の間にある狭い場所に、ぴったりと閉じた秘唇のクレバスがのぞいていた。