ルームメイト-10
「おうッ……!」
次の瞬間、アキオは堪えに堪えていた情欲の証を、思い切りナオキの中で吐き出していた。
ビクッ、ビクッと痙攣のように震える度に、おびただしい量が注ぎ込まれていく。
勿論、それはナオキに受けれられるようなものではなかった。
すべてを吐き出してしまうと、惚けたようなアキオは、ゆっくりと身体を離して座り込んだ。
ナオキは身体を折ったまま、横ざまに倒れこんでいた。
貫かれていた部分から、白濁した体液がゴポゴポとあぶくを伴って溢れ、ドロリと垂れた。
悪夢のような所業は、とうとう完遂されてしまったのだった。
どれほどの間、そうしていただろうか。
ナオキはまだ動けない。
か細い息も絶え絶えに、傷つけられた身体を折ったまま横たえていた。
ややあって、アキオがのっそりと近づき、
「お前は今から、俺の女だ」
そう囁いた。
これが悪夢の終わりではない。
それは今、始まったところなのだった。