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ほかほかパンティ2
【フェチ/マニア 官能小説】

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やって来た女の子-1

「二十代前半のOLの、二日間くらい使用のパンティありますか? ……色がピンクなら、ある。大丈夫です。色は気にしませんし、ピンクなら大好物です。じゃあ、早速届けて下さい」
 俺はいつものように電話をしてパンティを注文した。
 <ほかほかパンティ>
 これは、希望するパンティを注文すると、それを穿いた女の子がやって来て、その場で脱いで渡してくれるというデリバリーサービスだ。
 脱ぎたてのナマ下着を味わえるということで、俺のような下着フェチにはたまらない。週末、金曜日の夜のオナニーのオカズとしては最適だ。やって来る女の子も、ほとんどが大学生、OLといった素人で、結構可愛い子が多い。
 一応、お客が来るので、雑誌などで散らかった部屋の中を簡単に整理する。

 しばらくすると、ピンポン! という玄関のベルが鳴った。
 来たな。ピンクのパンティを穿いた二十代前半のOLの女の子って注文したけど、どんな子だろう?
 ベッドから起きあがって、玄関の方に歩いていった。
 何度かこのサービスを利用しているが、ナマ下着を買うという後ろめたさからだろうか、少し緊張する。
「こんばんは、ご注文の商品をお持ちしました」
 ドアを開けると、紺のワンピースを着た女の子が立っていた。
「うわぁ!」
 彼女の顔を見て、俺は思わず声をあげた!
 何と女の子は、俺の会社の後輩の<島本由美>だったのだ!
「島本!?」
「鈴木さん!?」
 予想外の対面にふたりともうろたえる。少し前まで、会社の同じフロアで仕事をしていたから尚更だ。
 俺は<ほかほかパンティ>の注文する時、偽名を使っているから、島本も俺だとわからずにやって来たのだろう。
「……まずいですよね」
「あ、ああ……」
 お互いにうしろめたい所があるからこういう会話になってしまう。
 俺は女の子のナマ下着を買って喜んでいるヘンタイ野郎だし、彼女は下着を男の前で脱いで売っている風俗嬢だ。
「あの、チェンジしますか? やっぱり私の物じゃイヤでしょうし……」
 他の風俗がそうであるように、<ほかほかパンティ>でも女の子の容姿などが気に入らない場合、チェンジがきく。島本はそのことを言っているのだが、本音は自分の恥ずかしい物を知り合いである会社の先輩に渡したくないのだろう。こういうことは見ず知らずの他人だから割り切れる。
 だが、俺はこの三つ下の後輩を憎からず思っていた。
 恋愛感情という所までは行かないが、結構、可愛いので、出来れば一夜を共にしたいと思ったことは何度かあるし、オナニーのオカズにもしたこともある。
 俺は思わず島本の下半身に目をやった。
 この下に二日間履いたピンクの島本のパンティがあるのか。島本のパンティ! 島本のナマパンティ! 思いきり嗅いでみたい! ぺろぺろ舐めてみたい!
 何とか冷静を装った。
「……俺はかまわないけど。チェンジされると、ランクが下がるんだろう?」
 <ほかほかパンティ>では、キャバクラ同様、チェンジされると人気がないとされ、紹介の優先度や売り上げ配分が低くなると聞いたことがある。
「それはそうですけど……」
 島本はまだ渡すことをためらっている。
 こうなると、逆に燃えあがるのが男心だ。何が何でも欲しくなる。
「まあ、入って。玄関で立ち話も変だから」
「……はい」
 半ば強引に引き入れて、ドアを閉めた。
 こういうのは言い訳や逃げ道をなくすことが大事なのだ。



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