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衛星和誌 −Qカップ姉妹−
【SF 官能小説】

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あなたは調教士(20)-1

 夜‥‥。
「あのルリアは、どういうふうにして、お前たちと出会ったんだ?」
 マホガニー色の天井板を眺めながら、あなたはふたりに尋ねた。
 ここはあなたの自室。すでに何度もプレイを楽しんでいる、特製のキングベッドの上である。あなたの右脇にはジャニスさんが、左脇にはミドリが、あなたに抱えられるように横になっていた。待ち合わせているのか、ふたりは、連れ立ってあなたの部屋を訪れるようになっていた。どちらがどちらの部屋に行っているのかはわからないが‥‥。
 あなたは揃って訪れたふたりと今夜もプレイを楽しんだ後、いまだよくわからないルリア・ミアヘレナの人となりについて、彼女たちに尋ねたのだった。あなたよりもずっと付き合いの長い彼女たちに。
 彼女たちは裸の胸を、やはりあなたの裸の腋から胸に当ててくれている。殊にジャニスさんのやわらかおっぱいは、横から乗せているにも関わらず、たしかな重みすら感じる。ミドリの固めおっぱいの感触も悪くない。あなたの両手はそれぞれ、ふたりの乳房の上に置かれている。ときどき動かすと、彼女たちは気持ちよさそうに悶えた。
 ふたりとも、それぞれMカップ、Nカップ――あるいはそれ以上――のおっぱいを、
「ほらっ。ドリーさん、頑張って! もっと調教士さまをお慰めするのよっ!」
「はっ、はいっ! やってますっ!」
と、ときに振り、ときに捧げ持つように、あなたの顔に押しつけてきた。そして、フェラもしてくれた(最近、発見があった。意外に、と言っていいのか、ミドリはフェラが上手かったのだ)。
 楽しんだ後は、真面目な話もした。そこであなたは、今夜もルリアのことを彼女たちに聞いたのだ。どういうふうにして――と聞いたのは、どうも彼女ルリアが、いろいろ複雑な過去を持った人間らしいと、あなたも段々知るようになったからだ。生まれがここオイオ星ではなく「トゥーロパ」という名の星だということも、最近になって知った。もっとも、この星系せかいでは、星々の間で移り住むことはさほど珍しいことではなく、オイオ星の出身者はミドリのみで、ジャニスさんもまた「フカリス」という星からの移住者だという話だったが‥‥。
 ――過去というよりは、背景というべきなのかもしれない。オイオ星に来る前から、つまり現在のオイオ軍に入る前から、彼女はこの星系で、すでに有名人だったらしいのだ。
(いったい、彼女は昔、何をしていたんだろう‥‥?)
 そんな疑問が、あなたのなかで、次第にふくらんできていた。
 あなたたちはルリアのことばかり話していたわけではなく、またあなたも一回でまとまって聞いたわけでもなく、さらにまた、ジャニスさんとミドリの話も必ずしも整合性があるとは限らなかった。だからすんなりとはいかなかったが、女戦士ルリアの像が、徐々にあなたのなかで結ばれていった。
 そして一方で、あなたはまた、ルリア・ミアヘレナのことが頻繁に気になっている自分を、発見してもいた。頻繁‥‥その頻度は、近頃、とみに上がってきていた。もちろん、彼女は調教対象ではあるのだが。しかし、それ以上にも‥‥。
 夜々のベッドではまた、あなたが以前から彼女たちに――ルリアにも――話していた「ミルキーウェイ」の話題も出た。
 いままでの溶液と似ているが、成分はだいぶ違い、触感そのものには作用しない。あなたが工廠にオーダーし、最近出来上がってきたもので、このルリア調教から導入する、やはり塗付式の、母乳媚薬のことだった。

 翌日、ルリアはすでに、X十字にかかっていた。その母乳媚薬ミルキーウェイに加え、いやその前に、二・四倍溶液が、彼女のボディに塗られるべく、陶器を模した容器におさまっていた。この二・四倍溶液については、あなたはその存在と今日の使用をルリアから打ち明けられていたが、ミドリとジャニスさんはその存在すら知らず、ルリアから説明を受けて、寝耳に水、というように目を丸くしていた。
 その名の通り、通常の「溶液」の二・四倍という非常に強い効力を持つ溶液で、同じく、工廠から最近出来たそうだった。いままでの通常ノーマル溶液もそうだったが、「ミルキーウェイ」と異なり、こちらは、あなたがオーダーしたわけではない。こんなものが用意された事情は、あなたにはわからなかった。
 外観は、通常の「溶液」と差はない。ただ、効き目がアップされているのだ。簡単なことのようだが、通常より効き目をアップさせるのは、調合が飛躍的に難しくなっていくらしく、これが可能な限りの最強のタイプだという説明だった。ルリアは、「二・四倍」または「二・四トゥーアンドフォー」という言い方をしていた。あなたは思った。
(正直、「溶液」には助かってるが‥‥。なんかルリアは溶液これにこだわるよな‥‥)
 「二・四」は、単に作成の難しさだけではなく、女体にかける負担が大きく、おそらくルリアでなくては体力的に耐えられないだろう、という危険な代物だった。だからもちろん本人の同意が通常タイプよりも大事となる。ルリアはおそらく、これの存在を知れば、使命感に燃えるミドリや、もしかしたら好奇心に溢れるジャニスさんも使用を希望するだろうと考え、いままで彼女たちにも明かさなかったのだろう。まったく、頭が下がる‥‥。
 母乳媚薬ミルキーウェイによる母乳の噴出作業は後にまわし、まず、この「二・四」での調教だった。
「ルリアさま、大丈夫ですか‥‥」
 ミドリが、心配そうに眉根を寄せる。彼女はいままでの溶液を体感している。それの二・四倍の効力パワーというのは大変なものと、想像できるらしかった。しかし、ルリアは、決意の表情で言い切った。
「いいんだ。わたしはこれで――トゥーアンドフォーで、やりたいんだ」


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