細身の未亡人 百合子-1
1.
吾郎が身体を寄せると、百合子は背を向けて、身体を丸くした。
(恥ずかしいんだな)
丸くした背に胸を合わせると、百合子の左腕の下をかい潜って、指先が乳房を探る。
ぽってりと、弾力と粘り気の混じった肌に、指先が吸い付く。
着やせのする百合子は、和服が似合う。
帯を解いた喪服の下から現れた肉体は、色白で、表面の印象からは想像が付かない豊かな肉付き持っていた。
シーツの上に横すわりになった百合子の頬から首筋、肩から二の腕、胸元は、一見ほっそりしているが、ふっくらと胸を覆う二つの乳房は、浮世絵に出てくる美人を思い起こさせる。さらに下がって、盛り上がる小腹に可愛らしい臍がアクセントをつけている。
両腿の合わせ目には、漆黒の陰毛がはみ出して、成熟した女を演出している。
ジッと布団に目を落としたままの百合子の肩を抱いて、押し倒すと、百合子は吾郎に背を向けて横たわった。
2.
百合子から、一周忌の墓参りに一緒に行ってくれないかと電話があったのは一昨日だ。
夫の隆夫は、癌で死んだ。
生前は二、三度お互いの家を訪ねた事はあったが、特に親しくしていたいた訳ではない。
葬式の後で、百合子は一人息子の高校生を連れて、今後宜しくご指導下さいと挨拶に来た。夫に急逝されて、心細かったのだろう。
吾郎は時折電話をして様子を訊ねた。百合子も何かと状況を知らせてきたりして、親密の度が増していった。
浅草の本願寺から、合羽橋通りを越えたあたりには、大小の寺が集まっている。そんなな寺の一つに、隆夫の墓があった。息子はアメリカに留学をしていて、墓参りをしたのは吾郎と百合子の二人だけだった。
「再婚はしないんですか」
「そうですねえ、息子が難しい年頃ですから、・・・」
ホテルのレストランから、隅田川沿いの公園を囲む新緑越しに、川面を走る観光船が見える。
冷えたビールで喉を潤すと、喪服の黒地に白さが一層浮き立つ百合子の細面が、心持ち赤味をさした。
「百合子さんは奇麗だし、男の一人として率直な話し、このままでは何とも勿体無いなあ」
「まあ、嬉しいわ。それなら、いっそのこと、吾郎さん、何とかして下さいな」
百合子は、視線を窓の外の公園に向けたまま、つぶやいた。
グラスを置いた百合子の手に、吾郎の手が重なった。
3.
腰を百合子の尻ににじり寄せると、いきり立った男根が、百合子の肉の割れ目に沿って下に曲がった。
百合子が、腿を広げたので、亀頭は腿の隙間に侵入した。
腿に挟まった陰茎に、ひたひたと百合子の熱い血潮が伝わってくる。
熱気を受けて、男根は更に怒張を高める。
乳首を愛撫していた指先が、そろそろと下に移動する。
さわさわと陰毛の小気味良い手触りを掻き分けて、お小根に中指を当てる。
くりくりくり
付け根から小根頭にかけて、尾根に沿って指を使うと、百合子は尻をくねらせて鼻を鳴らした。
お小根の下に、尻から突き抜けてきた亀頭が頭を出している。指先で、鈴口から滴る先走り液を掬い取ると、お小根の下に擦り込む。
左右に割れた花びらに指を差し込むと、そこには既に百合子の愛液が溢れていた。
濡れそぼった指先で、膣口からお小根にかけてゆるりゆるりと愛撫すると、百合子は堪りかねたように更に激しく尻を揺すった。
吾郎は頃合いは好しと、百合子の肩に手を当て、仰向けになるように促す。
一瞬、躊躇した後、百合子は吾郎の促すままに上を向いて身体を開いた。
吾郎は、膝を百合子の膝の間に割り込ませると、腰を立てた。