小さな先輩を犯した日-4
そんなある日、僕は理香さんが見知らぬ男性と一緒に歩いているのを見た。
大学の友人かなにかだろうか。
理香さんの楽しげな表情を見ていると、とてつもない不安に駆られた。
男は髪をメッシュの金に染めていてピアスをしていた。
黒髪のポニーテールを垂らしてTシャツにジーンズの理香さんとは不似合だと思った。
さすがに理香さんよりは背は大きかったが僕よりは拳一つ分ほど背が低い。
僕は慎重に距離を縮め男の背後を見つめた。
彼は不健康なバンドマンのように華奢な体系をしていた。
僕は二人の後をつけることにした。
男と理香さんは並んで歩き、さりげなく指をからませた。
道順から察するに男は理香さんを駅まで見送る途中だったようだ。
男は頻繁に会話に茶々を入れ理香さんがムキになるのをからかっていた。
理香さんはふくれっ面をしながらも会話を楽しんでいるように見えた。
そして僕は不意に目に飛び込んだ光景に息を呑んだ
人影がまばらな緑地帯にはいったときだった。
男の手がすっと理香さんの胸にのびた。
理香さんは一瞬困惑した表情を浮かべたが拒絶しない。
それどころか彼女は自分の手を男の手に重ねにっこりと笑ったのだ。
そして流れのまま二人はキスを交わしはじめた。
男の顔はこちらからは見えない。
彼は上から覆いかぶさるように理香さんに包みこんでいる。
しかしクチュクチュと互いの舌を吸いあう音が植木の陰まで聞こえてきた。
一瞬理香さんの横顔が垣間見えた。
頬をすぼめ、フェラチオをするかのように激しく官能的な表情をしていた。
おとなしくて清楚な理香さん、という僕のイメージが崩れていく。
その場での情事はそれだけで済んだようだ。
しかし、僕の中で理香さんの幻想が崩れるには充分だった。
同時に理香さんがセックスをしているイメージが堰を切ったように溢れだした。
男と別れた後も僕は理香さんを追った。
切符を買い、同じ急行に乗り込む。
車内は込み合っているので理香さんは僕に気づかない。
彼女が降りたのは僕の家から自転車で10分もかからない駅だった。
理香さんはそこから歩いて間もない住宅地の古びたアパートの二階に住んでいた。
僕は近くの駐車場から理香さんが入った部屋の窓を観察し続ける。
そういえば理香さんは親元から離れて下宿していると話していた。
僕はカーテンに覆い隠された理香さんの暮らしを見たくてたまらなかった。
さっきの男と理香さんのキスを思い出す。
ツツジの枝の隙間から見えた理香さんの顔はまぎれもなく大人の女がするものだった。
今頃理香さんは男とのキスを思い出して自慰にふけっているかもしれない。
ふと股間に痛みを感じた。僕は今までにないくらい硬く勃起していた。
口の中がカラカラに乾いている。
おもむろにチャックを下げ、窓のほうを向いた。
僕は理香さんが今着替え、入浴でもしているかもしれない。
僕は夕闇に肉棒をさらけ出して手で擦った。
人目があったら通報でもされていたかもしれない。
でも僕はアパート前から動くことができなかった。