耀子のアヴァンチュール-1
1.
耀子は、娘の由美子が玄関のドアを閉めて、靴音が遠ざかるのを待って部屋に戻った。
布団は、未だ敷いたままだ。
寝間着に着替えて潜り込む。昨夜の残った温もりが、心地いい。
「博さん」
口元まで布団を被ると、声を立てずに呼んでみる。
由美子が会社に出かけた今、家には耀子の他には誰も居ない。
それでも、言葉が口に出るのが恐かった。
娘のパートナーとかりそめの契りを果たして、この世の名残にと思ったのだが、それは却って寝た子を覚ます結果となってしまった。
「女は灰になるまでか・・」
耀子は、女の業の深さに胸が痛んだ。一面、女を終わったと思っていた自分に、男を想う情の残っていること、肉体が十分に女の役を果たすことに喜びを感じていた。
股間に伸ばした指先で、お小根が小さく震える。
尾根に沿って二度三度と表皮を扱くと、それは反応してムクムクと膨れた。
先端に指が達すると、ヒクっと疼きが走る。
「もう一度、ねえ、博さん、もう一度入れてくれない」
膣口を押し開いて、進入して来るあの火照った肉棒の感触が、蘇る。
お小根を扱いていた指が、小陰唇を掻き分けて、空割れに進む。
指先がじっとりと愛液に濡れた。
「ほら、博さん、こんなにお汁も出るのよ。この前はオリーブ油で誤魔化したけど、お汁が出るようになったのよ。もしかして、赤ちゃんができたりして・・」
耀子は、頬が熱くなった。
「博さん、もう一度、あなたのおチンチンが、欲しいわ」
耀子は、中指を膣に突き立てた。
「博さん」
指を抜くと、人差し指を添えて、根元まで差し込んだ。
お小根が手のひらにくじられて、疼きが広がる。
耀子は上向きになると、M型姿勢を取った。
「フム〜フム〜フン〜フン〜〜〜〜」
鼻息が荒くなる。
くちゅ〜くちゅ〜クチュ〜クチュ〜〜〜〜〜
差し込んだ右手の指が、リズムを取る。
左手は、乳房を掴む。
差し込んだ中指の腹が、サネ頭をくじる。
「ああぁぁっ、そこ、そこ、そこよっ、この前みたいに、おチンチンで、そこをくじって頂戴」
下腹に、甘酸っぱい刺激が溢れて、愛液が手の平に濡れてきた。