耀子のアヴァンチュール-4
4.
博は指先で雁首を支えると、鈴口を空割れに割り込ませた。
勃起した男根は、博の指の誘導で、愛液の滴る肉襞を割って、蜜壷からお小根へと往復する。
二度、三度〜四度、五度と亀頭が滑ると、耀子はもどかし気に尻をゆすった。
丁度蜜壷に差し掛かった鈴口は、男根の更なる怒張で、するりと穴に潜り込んだ。
「おおっ」
耀子はうめくと、尻を突き出した。
尻に押されてた拍子に、博は尻餅を搗いた。
「おおっつ」
今度は博がうめいた。
耀子の膣が、その体重で博の肉棒を一気に扱いたのだ。
亀頭から下の表皮を、膣口に根元まで扱かれ、雁首に激しい刺激が起こった。
むず痒い電流は、雁首から尿道を伝わって、精嚢に流れた。
しばらくのご無沙汰で溜まっていた精液は、一気に沸き立った。
内股にすっぽり嵌まり込んだ耀子の尻を、博は更に引き寄せた。
男根は、根元までむっちりと膣に包み込まれ、火照った耀子の柔肌が内股にピッタリと合わさった。はまり心地は満点。
「耀子さんっ〜〜」
男根が一際伸び上がって、雁首がくわっと傘を広げた。
「ごめんよ、耀子さん〜もう駄目だぁ」
博は耀子の尻を、しっかり抱え込んだ。
陰茎を走り抜ける精液が、鈴口から迸るのを、もう止めることは出来ない。
自分の意志に反して噴出する精液を、博は流れるに任せた。
両脇から腕を差し込むと、両手で乳房を掴んだ。
射精が終わって、じわじわと萎縮を始めた男根を意識しながら、乳房への愛撫を続ける。
(こんなに早くイッてしまうなんて・・)
根元まで入ったとたんにオルガスムに達してしまった不覚さが、恥ずかしかった。
男根は、恐らく見る影もなく縮んで仕舞ったろう。耀子の尻との間に、愛液がぬるぬると流れ出して来るのを感じる。その生ぬるい液体が、博の肛門の方にじわじわと伝わってくる。
(いつまでこうして・・)
博は、乳房の愛撫を漫然と続けながら、途方に暮れた。
耀子が、体を起こした。
浴槽に掴まって、腰を上げた。
男根はするりと外れた。
耀子の割れ目から尻一帯に、愛液がまみれて、きらきらと光を反射する。
耀子はさっと体を回転させると、浴衣の裾を股間に挟み込んだ。
尻は見えなくなった。
耀子はオケに湯を汲むと、ひざを付いて、博の股間にその湯を注いだ。
博は尻餅を搗いたそのままの姿勢で、じっと耀子の手元を見ていた。
耀子は又湯を汲むと、博の男根に手を差し伸べた。湯を注ぎながら、亀頭から陰茎、雁首下から陰嚢へと指を巡らせて、愛液を洗い流した。
「ありがと〜とてもよっかたわ」
耀子は、博に被さるように屈み込むと、唇を吸った。
博も舌を差し込んで、耀子の舌を吸った。
唇を離すと、耀子は無言で背を向けて、浴室を出ていった。