デ-2
再び口から流れ出た麦茶の水滴を豪がゆっくりと人差し指でたどる。
その行為が月夜にエロチックに浮かび上がる。
家の電気は全て消されて
文字通り月光にお互いの身体が照らし出される。
暦だけは秋なのに
まだまだ暑い日中とは裏腹に少し暑さが和らいだ夜は
秋の虫が鳴きだした。
「綺麗だな・・・」
一本の人差し指がやがて、水滴を離れ自在に動き出す。
「あ・・・っぁ」
ゆっくりとおっぱいに円を描かれ
そっと乳首までたどり着いた。
「はっ・・・」
「響子。綺麗だ」
そう言ったまま、いましがた言葉を発していた唇が
私の痛いほどかたくなった乳首を口にする。
大きな手で私の全身を撫でまわす。
「んんっっ・・・ぁぁ」
私の手も月明かりの中で陰になった大きな豪の身体を舐めまわすように撫であげる。
ゆっくりと肩から腕に下がって行けば
全く無駄のない筋肉ばかりのに日焼けた腕が
ピクリと動いた。
「響子」
大きな身体と鍛え上げられた身体からは想像がつかないほどの甘い声で
私の名前を呼べば
私はもうそれ以上、何も考えられなくなった。