その5-5
どうやら、特殊な趣味に足を踏み入れさせてしまったと思って罪悪感を抱いているようだ。
間違いではないが、優はそれについて後悔してなどはいないし、恨みなどもない。
それどころか、麻里のショーツを愛用していたのだ。
急に優はそのことに罪悪感を抱いてしまった。
「それより、麻里ちゃんに謝りたいことがあるんだ。」
優は意を決してそれを話すことにした。
「確かに、あれがきっかけで好きになったんだけど、それから、親に買ってもらったりとはしてなくて、ずっとあの時に借りた麻里ちゃんのパンツを穿いてたんだ。捨てるに捨てられなくて。」
「えっ!そうだったの!うーん、ちょっとびっくりだけど、いいよ、別に気にしないよ。女の子のパンツなんて、普通買えないもんね。なんなら、今度、私のパンツで捨てるのあったら、こっそりあげようか?」
物分かりのいい麻里は優しく理解してくれたようで、そんな冗談も交えながら話すことができた。
そして、分かれ道で別々の方へ向かい、優は自宅のほうへ足を進める。