ン-5
大きな身体が私の腰にまとわりついたかと思ったら
ゆっくりとズボンを脱がせる。
下着だけになった私の足を軽く開かせてそこに顔をこすりつけた。
「あぁ・・・はぁぁ・・・ぁ」
鼻先と舌でゆっくりとねぶられ
両手で腰を抱きしめる。
「んぁぁ」
ゆっくりと下着を下ろせば、糸を引きながら
いやらしい匂いが鼻に着いた。
その糸を右手の中指ですくい取って
私の目を見ながらゆっくりと舐める。
「ご、豪」
「風呂に入るぞ」
そう言って自分のTシャツを脱ぎ、ズボンを脱いで裸になった。
お風呂のドアを開けると
何も言わずに私をお姫様だっこして
浴室に入り、静かに立たせると身体中にお湯をかけてくれた。
そうして再び私を抱き上げると
ゆっくりと2人で湯船に沈んだ。
お互いに何も話さない静かな空間の中で
私の後ろにいる豪が
両手ですくったお湯を私の肩にかける水音が響いていた。
「昨日のことはどこまで覚えてる?」
優しく聞くけど、ちょっとムッとしている豪に可笑しくなる。
「全部覚えてるよ。私、酔うけど記憶は無くさないもん」
「なんで今朝、何も言わなかった?」
「手を出してこない割に、自分のベッドで寝かせるし。
髪はずっと撫でてるし。今日の夜こそ、押し倒してやろうと思って」