ルリア語り(5)-1
「羞ずかしいだろうが、コンジャンクションのため、耐えてくれ」
「は――はいっ。ルリアさまが、そうおっしゃるなら‥‥」
ドリーはてらてらと濡れ光る裸身に、花が咲いたような笑顔を見せ、健気に答えた。
そうだ。すべてはコンジャンクションでの、勝利のためだ。恥辱、屈辱、あるいは汚辱であっても、そのことが選手、いや、戦士の性感が高まるのなら、それは甘んじて、いや喜んで受け入れなければならない。わたしは彼女、そしてジャニスだけでなく、
「“‥‥‥‥”も、聞いてくれ。コンジャンクションの戦士が一名の場合――スガーニーでは『プレーヤー』という用語を用いているそうだが――オイオの戦士には、わたしがそのひとりとして出場することになる‥‥」
「‥‥‥‥」
その場の全員が、黙り込んで、わたしの顔を見つめていた。
「わたしもいずれ、調教を受ける。そのときは、限界までわたしのカラダを責めてほしい。コンジャンクションの出場者として、わたしは、高みにのぼらなければならないのだ」
皆は、静まり返っていた。決意と覚悟が、ふつふつと胸のうちに湧いてきていた。
わたしは、このドリー、またジャニスの痴態を瞼に焼きつけ、自分のこのおっぱいが攻められる日に備えるのだ。
ドリー調教の期間中にも、
(――‥‥‥‥)
わたしが邪念と闘っている間、あいつは今回は
「ああっ、あっ‥‥‥‥。あああああっ‥‥」
溶液ですぐに乳房は敏感になり、ジャニスは調教士にちょいと触れられるだけで、全身をビクンとさせ、なまめかしくくねらせる。
「ああっ、調教士‥‥さまっ! も、もっと触って‥‥揉みしだいて‥‥」
そして、みだらに叫ぶのだ。
「ジャニスのおっぱいを、もっと激しくいじめてえええっ‥‥!」
調教士は言われた通り、やわらかそうなMカップの彼女の白い乳房を、思いきり鷲づかみにし、力を込めて揉みしだき、そして左右のそれを強くすりあわせる。
「――――‥‥!」
ジャニス・プラスケットは、随喜の涙と快楽の絶叫をあげた。
「おっ、お願いっ――します‥‥。早く、早く、ジャニスのいやらしいおっぱいを吸ってください‥‥。おっ、おっ、おかしくなっちゃいますぅ‥‥」
調教士が少し手を休めて焦らしに入ると、ジャニスはあのときと同じように――もっと妖しく、拘束されている身体をくねらせ、乳房を左右に振り、涙を流して懇願しつづけた。
(わたしも、調教されたら、あのようになるのだろうか。そして、リ‥‥‥‥――い、いや‥‥わたしは何を――)
さまざまな思いでわたしが煩悶していると、ドリーが、調教室備え付けのシャワールームに続くドレッシングルームから出てきた。着衣だ。
わたしが昨夜のことをどう言えばいいのかわからず、もじもじしていると、ドリーも同じ様子だった。
調教士はジャニスの乳房を吸うことはしなかった。拘束を解かれたジャニスは泣きながら、いやいやするように乳房を腕で挟み、
「ふうん、ふううん‥‥」
と、欲求不満げに悶えていた。
調教は思いきってやり、かつ継続する必要があるようだ。
それを着て恥ずかしそうに頬を染めて歩くドリーの姿の想像は、女のわたしをして、
(なるほど、これが「そそられる」という感じか‥‥)
と頷かせるものがあった。
この羞恥を覚えさせる服――羞恥服というものは、彼から早くにアイデアを聞かされていたものだった。最初は何がいいのかわからなかった。が、ジャニスの姿を見て、理解できたように思ったものだ。
そしてまたおそらく、あいつは、女のわたしたちにも、ドリーへのおさわりに参加するよう行ってくるだろう。ジャニスのときは意義がよくわからず、乗らなかったわたしだが――。
普段からメイド服を着用しているジャニスと違い、普段と明らかに感じの違うその服を着たときのドリーは、さぞかし可愛かろう‥‥。
(――わたしも積極的に、あの子に
わたしは、ひそかに決心していた。ドリーのカラダへの溶液塗付は、彼女が泣いて嫌がったためにやめたが――これからは、調教士が提出するあらゆるプログラムに、積極的に乗ってゆこうと。
「