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田園シンデレラ
【女性向け 官能小説】

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翌朝、同じように4時に起きて朝食を作る。

「本当に私だけ休んでもいいの?」
「ああ、ゆっくりしてこい。夕飯の心配もしなくていいから」

嬉しいはずなのに
私がいなくても大丈夫だと言われているようで
ちょっと悔しい。

「10時過ぎに迎えに来てくれるから」

そう言い残して片桐さんはいつものように畑に出て行った。

私は急いでお昼ご飯だけ作って冷蔵庫に入れる。
居間に「お昼ご飯は冷蔵庫に入ってます」とメモを残し
久しぶりにオシャレをすることにした。

髪をセットして、化粧をする。
高いヒールも久しぶりだ。

用意ができた頃「隣」の大学生が迎えに来てくれた。

「うわ。豪さん家になんでこんな美人がいるの?」

なんか女性として久しぶりに賞賛を得て嬉しくなる。

「仕事でここにいるのよ。今日はよろしくね」

見るからにこの辺の土地柄には似合わない髪と
似合わない服装の大学生の坊やは
「どこにでも連れて行くから行きたいところを言って」と
愛想がいい。

「片桐さんって、ごうっていうの?」
「あらら。片桐さんは自己紹介もしてないの?
そ。片桐豪だよ」
「へ〜」



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