タマ潰し優子 -7
落ち込んだ優子が、ベッドに倒れこんで、枕に顔を押し付けた時だった。良子は娘の部屋を振り返って、呆けたような表情を浮かべて、ため息をついた。
「はふう…」
(優子ちゃんがあんなエッチなパンツを穿いていただなんて…)
いつまでもぬいぐるみが大好きな可愛い娘だと思っていた。大学生にもなって、好んで穿くのは、絵本のキャラクターがプリントされた下着だった。
良子が遠い目をして、優子の子供の頃を思い返した時、その体が突然、ビクンッと硬直した。その直後、良子は胸を抑えながら、苦しそうな表情を浮かべて、その場に座り込んでしまった。
まるで、娘の秘密を知ったショックで倒れたみたいに見える。しかし、事実は全く違っていた。
胸を抑えた良子の指先には、何故かジンジンと振動が響いていた。そして今度は突然、腰がビクンと震えた。
「あううう、まだ、ダメよう…」
身悶えた良子が短めのスカートをたくし上げると、優子と同じ様なスケスケの下着が現れた。それは卑猥な愛液で、ベットリと染みを作っていた。
優子と違うのは、割れ目を覆うように、下着の中で固定された無線式のピンクローターが這わされていることだった。
そのピンクローターは激しく震え、良子のクリトリスに強烈な刺激を与えていた。しかし、それだけでは無かった。ゆったり目の上着の中では、乳首を挟んだクリップが、ジンジンと刺激を与えていたのだ。
「ああん、ダメええええ」
これは夫婦の嗜好だった。優子の両親は夜な夜なリモコン式の道具を仕込んで、近所を徘徊していた。
さっきの優子が正常な判断ができる状態だったら、足を露出させた母親の外出姿を訝しんでいただろう。
コンビニ、本屋、公園。深夜でも人通りの多いところ、夫婦はそんな場所に好んで出向いた。
周囲に人が居る中で、夫の拓哉は遠隔操作で良子に刺激を与えては、その悶える様子を楽しんだ。良子もまた、異常な場所での刺激に興奮した。
こうして気持ちを昂らせた後、夫婦で行う営みは格別だった。人前で悶える妻の姿を散々楽しんできた拓哉だったが、今夜は更なる凄い趣向を思い付いた。
今夜も外出する用意が整った途端、優子の部屋から怒鳴り声が聞こえた。心配した良子は、道具を仕込んだままの状態で、慌てて優子の部屋に向かった。
拓哉も当然のことながら、娘の心配はしていた。しかし、その一方では、全く違う事も考えていた。
(娘の部屋の前で、妻は母親として、どんな反応をするんだろうか?)
好奇心に満ち溢れた拓哉は、階段の下から様子を窺いながら、タイミングを計ってそれを実行した。
「あうううう」
押し殺したような妻の咽び鳴く声が、廊下に響いて来て、拓哉は満足気な笑みをうかべた。
こうして、この日は夫婦が更なる進化を遂げた日となった。こんな両親のDNAを、優子は間違いなく引き継いでいた。