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サイコパス診断
【ホラー その他小説】

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サイコパス診断-3

第四問
あなたはある人を恨んでいます。
その人の家に忍び込み、その人を殺しました。
無関係な子供とペットも殺しました。
何故ですか。


「え〜、また殺すの〜〜?」
「はは、いいからいいから。」

こんなの普通は、アシがつくからとか、それほど相手を恨んでいたからとか、それぐらいしか思いつかない。

「ん〜、じゃあちょっとロマンチックに。あの世で、再会させてあげようと思ったから。」

「・・・ハハ、確かにロマンチックだな…」
「でしょ?」

でもそれは、サイコパスの回答だ。


第五問
あなたがある家に泥棒に入ったところ、その家の主人が目を覚まし、あなたの顔を見た。
すると、あなたが見る前で鍵の掛からないタンスに入って隠れた。
あなたは、どうやって主人を殺すか。


「も〜、さっきから殺してばっかだよ〜…これ、いつ終わるの?」

さすがに不審に思ってきたのか、アユミが不平をこぼす。彼女はいまだにドアの前から動かない。

「あと1、2問だから…いいから、早く答えて。」

頼むから、「タンスを燃やす」とか「外から刺し殺す」とか、‘普通’の回答をしてくれ。

「――なによ、もぅ・・・相手が出てくるのをじっと待って、出てきたところを殺すよ?」


――所詮はネットだ。こんなので、本当にサイコパスが分かるワケがない。でもそれにしたって、こうも異常な回答ばかり選べるか?それともホントは全部知ってて、わざと知らんぷりして答えてるのか?

「ねぇ、もう質問は終わり…?」

アユミが動く気配がして、俺はなぜだかぞっとする。

「い、いや、もう一問あるんだ。これで最後だから…!」

アユミが部屋の中ほどで足を止める。俺は、まるで時間稼ぎをするように、最後の質問を読み上げた。


第六問
あなたは、親戚の葬式に妹と出席した。
そこにいた黒い髪で黒い服を着た黒い靴の男に、あなたは魅力を感じた。
その男は、あなたの妹の理想の男だった。
その夜に、あなたは妹を殺した。
殺した動機は?


頼むから、今度こそ「男を奪(と)られると思ったから」っていう、‘普通’の回答をしてくれ――

「そんなの、決まってるじゃない。」

彼女が答える。

「その人をお姉ちゃんに奪られると思ったから、殺したの。」


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