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ある官能漫画家の若き肖像
【ラブコメ 官能小説】

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敏感なところ-1

桂太は冷たいペットボトルでひたいを冷してからゆっくり身を起こす。
「もう少し休んでたほうがいいよ」
楓は半身浴をしていてのぼせた話を桂太にしながら、ベットに腰を下ろして見つめていた。
楓が部屋のテレビをつけてみて、リモコンを持ったままフリーズした。アダルト番組がいきなりうつったからだ。
「えっと、あれっ?」
楓はチャンネルボタンを押してみるが他のアダルト番組に変わっただけだった。
そして、すぐにあきらめてテレビを消してしまった。
楓は部屋を薄暗くして、桂太の隣に添い寝するように寝そべった。
桂太と楓はしばらくそのままでいた。
「……桂太君、寝ちゃったの?」
「起きてるよ」
「私、ちょっと寝ちゃった」
楓が桂太の手を握ってきた。桂太の手がちょっと汗ばむ。桂太はどきどきしてしまう。
楓が桂太のバスロープのひもをほどいて、上からかぶさって首筋に唇を近づけてきた。
そして桂太の胸板のあたりや脇腹を撫で乳首を弄る。
「桂太君の元気になってきたよぉ」
「楓さんのエッチ……」
「逃げないでおとなしくしてなさい」
楓は桂太の乳首をちゅ、ちゅぷとついばむように愛撫し始めた。くすぐったいような快感に、桂太が声を洩らしそうになり我慢する。
「ねぇ、どっちのほうが気持ちいい?」
「左かな、どっちも気持ちいいけど」
楓が桂太の左乳首を指先で転がしたり、唇を近づけるとしゃぶったり、舌で転がしてくる。
愛撫される乳首から甘く痺れる絶妙な快感が走るたびに、勃起した性器がぴくっと反応する。
乳首から脇腹のあたりに楓が舌と唇を這わせていく。桂太は声を上げないようにがんばってしまっているが息づかいが乱れてしまっている。
「桂太君、ちょっと脚ひらいて」
楓がしなやかな指先で内股のあたりをさわさわと撫でまわす。そして股関節や内股のあたりを舐められて、ビクッと身を震わせた。
「桂太君の敏感なところ、また見つけちゃった」
楓がわざと桂太の性器以外の体の「敏感なところ」つまり性感帯を時間をかけてじっくりと探していく。
仰向けからうつ伏せになるように言われて、桂太は楓に従う。
「もしかして、気持ちいいとき、声を出さないようにしてるなら、いっぱい声を出していいよ。ねぇ、桂太君の気持ちいい声、私に聞かせて」
桂太の背中を指先で背骨のあたりをすぅっと撫で上げてから、耳元で囁いて耳を甘噛みする。
「んあっ、あっ……」
「桂太君かわいい。女の子みたいな声を出すんだね」
うなじも舐められて、肩甲骨のあたりも愛撫された。
(やばい、すごく楓さんうまい。気持ちよすぎる)
桂太は童貞だとばれてないと思っているが、楓はすでに桂太の様子から、おとなしいだけじゃなさそうだと察していた。
桂太がまた仰向けになると頬にキスしてから「ちょっと休憩」と楓が桂太に腕枕してもらって抱き枕みたいに抱きついた。
そのまま、楓がすうすうと穏やかな寝息を立て始めたので、桂太はホッとしていた。
楓が桂太のお尻の穴まで舐めるとは思ってなかった。ずっと責められっぱなしで気持ち良すぎて、愛撫だけでいきそうなぐらいな勢いだった。完全に楓の愛撫に童貞の桂太は圧倒されてしまっていた。
楓のおとなしそうな上品な顔立ちと桂太を積極的に愛撫する淫らな感じのギャップがたまらない。
桂太も楓の穏やかな寝息に誘われて、寝入ってしまい気がついたときは楓が桂太の性器をしゃぶっていた。
「桂太君、おはよう」
楓が明るい爽やかな口調でにっこりと笑いながら、桂太の震える肉棒をやんわりと握っていた。
「ああっ!」
「そんなにびっくりしなくてもいいじゃない」
驚き、戸惑い、緊張する桂太に頬を火照らせた楓は肉幹を右手の指でしこしこと扱き上げながら、左手の指先で玉袋を揉みほぐすように弄ぶ。
さらに楓は亀頭の左右のえらを削ぐように舐めまわして、小さな鈴口のわれめもちろちろと舌先でほじる。
「あっ、あっ、ああっ、楓さん、そんなにされたら、俺……あぁっ!」
部屋の外は明るくなっていて朝になっているようで、楓のしゃぶっている姿がよく見える。桂太の悶える様子も楓には丸見えなはずで、桂太は恥ずかしさと、楓の艶かしさに頭の中が真っ白になりそうになる。
「お口の中で出していいからね」
楓はそう言うと桂太の肉槍の先端をばっくりとくわえこんだ。温かくて、気持ち良すぎて桂太は楓の口の中で自分の性器が溶けてしまうような気がした。
楓の舌づかいに容赦はない。初めて異性に性器を弄ばれる童貞の桂太には我慢しきれるわけがなかった。楓の口の中に出すわけにはいかないと、桂太は必死に我慢していた。出すときはフェラチオではなくセックスで、と桂太は思い込んでいた。
ちゅぷ、じゅっ、れろっ、ちゅぷちゅぷちゅぷ……。
口中で舌を絡められ、卑猥な水音が響く。
「んっ、あ、あぁぁぁっ……!」
桂太が歓喜の声を上げると同時に楓にやんわりと握られている玉袋からねっとりとした精液が、しなやかな指で扱かれた肉幹を通り、唾液あふれる熱い楓の口の中に放たれた。
どぴゅ、どくっ、どびゅっ!
勢いよく放たれた精液を、楓は目を閉じて全て口内で受け止める。そして、器用にこくこくと細い喉を鳴らして飲み込んだ。
背中をのけ反らせて射精した桂太は、一気に脱力してしまった。
「桂太君、もしかして初めてだったんじゃない?」
桂太が恥ずかしがりながらもうなずくと、楓がうれしそうに笑った。
「桂太君の初めて、もらっちゃった」
楓が桂太にぎゅっと抱きついてきた。豊満な乳房が頬に押しつけられる。楓の乳房は柔らかさと弾力と、なんとなくいい匂いがした。
「今度、デートするときは私もいっぱい気持ち良くしてね……ふふっ」
駅の改札で何回も振り返り手を振る楓の笑顔を見ながら、桂太も楓の姿が見えなくなるまで見送っていた。
桂太は帰ってきて、すぐに部屋の掃除を始めた。今度は桂太の部屋に泊まりたいと楓が言ったからだ。


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