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衛星和誌 −Qカップ姉妹−
【SF 官能小説】

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あなたは調教士(4)-1

 ジャニスさんはメイド服の後ろをルリアに外してもらうと、キャミソール姿になった。その白系統のレースキャミソールの胸をこんもりと盛り上げているふくらみは、挑発的な大きさを見せている。鎖骨の下の艶っぽい肌に、その盛り上がりが始まり、素晴らしいボリュームで下方をふくらませていた。ジャニスさんもそれを自覚しているのだろう。しばらく胸の辺りを左腕で隠したまま、右腕だけで下を脱ごうというむなしい努力をしていたが、それはあきらめ、なまめかしい脚のパンティストッキングに手を当て、脱いでいった。
 ストッキングを脱ぐと、あなた方三人の視線を意識し、しばらくいやいやとその爆乳ボディをくねらせていたが、やがて、意を決したようにキャミソールをはらりと脱いだ。
 固そうな感触が見た目にもわかる灰色の拘束ブラと、ガーターとおそろいの紫色のパンティが現れた。そのあられもない姿で、恥ずかしさに頬を染め、
(身も世もないわ‥‥)
とでも言いたげに肩をすぼませ立ち尽くすジャニスさんだった。が、しばらくして決心したのか、唇をきゅっと引き結ぶと、両腋に手をやった。地球のブラと違い、拘束ブラのホックはそこにあるのだ。一方を解除することによってもう一方も解除しやすくなっているようだが、左右を同時に外すことが礼儀とされているようだった。ごくりと、あなたは息を飲んだ。
 ジャニスさんがパチンとそれを外すと、まるで弾けるように勢いよく、腋の幅を大きく超える豊かすぎる双乳が、ぷるんとまろび出た。

 この世界は‥‥。
 まず、基本的な重力は、地球の約五・五分の一。これは、ちゃんと確かめてあった。彼女らも重力についての意識は高く、きちんと算出して日常的に確認し、生活に取り入れている。
 〇・一八三G。それがここの標準重力で、地球の時計よりは少ないが温度計や温度表示装置よりは多いくらいの頻度で、あちこちで表示されている。
 基本的な、というのは、この世界ではいわゆる人工重力を発生させる技術が存在し、装置として実用化されている。いまここで使用されているような、地球の重力とほぼ同じ1Gの重力を作り出せる、便利なものだ。
 とはいえ、原理はわからないが、これはこの世界でも高度かつ高価な技術らしく、使用できる場所は限られている。大型ということもあり、ふつうの家にはまず設置されてなく、専用の公共施設やこの「王宮」のような、特別な場所に限られている。
 この人工重力技術、かつてはこの世界でも一部の者が独占し搾取の道具にしていたとも、技術(これ)をめぐって戦争まで起きたことがあるとも、あなたは聞いていた。
 真偽や詳細は聞いていない。とにかく、一般化はされているが、各家庭にあるようなものでもない、ということだ。それを使える専用公共施設は行政サービスの一環で、利用は無料だった。民間の施設や装置があるかどうかは、確かめていない。
 「王宮」というのはこれも通称で、「宮殿」でもいいとあなたは思うのだが、少なくとも言語変換装置ではあなたにはそのように変換されている。正式には「マロツィア宮」という。
 また、これは特筆すべきだろうが、呼び名はいずれにせよ、王(女王だろうか)や王族、それに類する者は、現在は存在していないようなのだ。
 ただ「王宮」があることといい、王位や王族といったものの存在そのものは、人々の間に普遍的に意識されているような感じを、あなたは覚えていた。すると、ルリアも携わっているらしい今の政治体制は、革命かクーデターによるものなのだろうか。これも、確かめてはいない。「マロツィア宮」という言い方も現在はあまり用いられず、単に「王宮」と呼ばれるのが常だった。
 また、ルリアのような、本人は職業軍人とはいえ、傭兵集団の長のような人物が政治に参与するということ自体、近代以前という感じが濃厚にした。
 王族のほか、貴族も存在するようだが、出会ったことはない。
 これは、ミドリが、その貴族の反対の元奴隷階級の出身であると聞いたときに一緒に仕入れた情報だ。
 ただ、そのミドリも「元」であって現在いまは違うわけで、彼女が個人単位で何らかの手段によって脱したのか、奴隷を生み出すような階級制度そのものが廃止されたのかは、これもあなたにはわからなかった。
 これが、現在のあなたが置かれた環境、つまりこのせかいの大体の情報だ。
 ――ともかく、いまは、あなたの目の前の事態に戻ろう。

 キコキコキコ‥‥と追尾カメラが複雑な動きを見せていた。ジャニスさんの量感溢れるおっぱいを、様々な角度から丹念に撮影しているのだ。なんだかあなたも、
「ちゃんと仕事しろ」
と、言われているような気分になる。
 乳房のサイズからはかなり小さめの乳輪には、これも小さめな桜色の蕾がちょこんと乗っているのだが、左右のどちらも小さくふるふると、これからへの期待に揺れている。その可愛い動きは、ジャニスさんの内心の現れでもあった。
「よ、よし、じゃあ、揉むぞ――揉みますよ‥‥」
 あなたがたどたどしく言うと、裸の胸を曝け出したまま、ジャニスさんは口元に丸めた手を当て、くすっと笑った。見ると、ミドリの奴も笑っており、女騎士ルリアは大丈夫かという表情かおでこちらを見ている。
(く、くそ、なめられてたまるか――)
 あなたは方針転換することにした。前から揉むのはやめて――。
「ま、まず、身体測定です――だ」
 ジャニスさんは不思議そうに目を丸くしたが、おとなしく従ってくれた。そう、これは調教。基本的に彼女たちはあなたの命令に服従しなくてはならない。それが彼女たちの仕事なのだから。
 身長計は、あらかじめルリアを通して「工廠」というところで作ってもらっていた。他、幾つかの器具や道具を平行して作ってもらっている。それらも、いずれこの部屋にデビューするだろう。


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