訪問者-1
夢にうなされなれた綾音が真夜中に目をさました。
「どうしたの?」
隣で寝ていた全裸の直樹が声をかけた。
「あのね、すっごく気持ち悪い夢みちゃって。起こしちゃってごめんね」
直樹は腕枕をしてくれ、綾音は髪を優しく撫でられながら目を閉じた。
昼間に「ただいま」と見知らぬ男が部屋へ上がってきて綾音の名前を呼ぶ。
その男は背が低く小太りで短髪で、肌は驚くほど白い。唇が鮮やかに紅く、ひどく歯並びが悪い。
不気味なのは、鼻も眉もあるのに両目があるべきところがつるりとくぼんでいるだけなのである。
だが、声は綾音の好きな直樹の声なのだった。
喪服のようなスーツと白いワイシャツと黒いネクタイという服装の男は、キッチンで皿を洗っている綾音に近づいて腰のあたりに抱きついてくる。
綾音は「もぅ、ちょっとお皿落としちゃうでしょ」とその不気味な男に言って微笑していた。
むっちりと肉のついた男の手が、綾音のシャツの中に入ってきてブラジャーをずらすと乳房をやわやわと揉みしだく。綾音の乳房に男の指先がわずかに食い込み、乳首は愛撫の刺激に反応して勃ってしまう。
男は続いて綾音のジーンズを脱がそうとしてくる。綾音のジーンズを膝までずり下ろす。
綾音のきゅっと上がった桃尻の丸みを撫でたり揉んだりしてくる。
綾音が腰をくねらすと、男は綾音のパンティをずり下げて尻の肉を左右に開いた。
ぴちゃっと男が鼻先を近づけて綾音の小さな肛門のすぼまりを舐め始めた。
「そんなところ舐めちゃ汚いよぉ、んっ!」
綾音は肛門を舐められてぞくっと寒気のような快感が背筋を走った。
男が興奮しているのか、はぁはぁはぁと荒い息づかいで肛門を舌でほぐしていく。
立っていられなくなってしゃがみこんだ綾音の前に立っている男はスラックスのチャックを開く。勃起したものをにぎって引きずり出した。それは床に届くほど長くだらりと垂れさがっていて、性器というより蛇のようにも見える。
「綾音、舐めてよ」
そう囁く声は直樹の甘えてくる声と同じだった。綾音はうなずくと両手で蛇のような性器をたぐりよせた。
両手で握っていると蛇が鎌口をもたげるような動きをした。
綾音は目を閉じて奇妙なぺニスの先端を口に含んだ。
「んぐっ、ふっ、むっ、んんっ……」
口に含んだぺニスの先端が綾音の頬の内側になすりつけられる。綾音は蠢く蛇ぺニスをよだれを垂れ流しながら、ちゅぱちゅぱと吸い舌を使い一生懸命に愛撫していた。
男のむっちりした手が綾音の頭を撫でたり、指先が耳にふれたりしてくると綾音は思わず愛撫を中断して、びくっと快感に身を震わせる。
「あごが疲れない、大丈夫?」
綾音は声をかけられると目もとで笑ってみせて、愛撫を続ける。
「綾音、もう……くぅっ!」
男が綾音の頭を両手でぐいっとつかむと、口の中で蛇ぺニスが暴れ出す。綾音がたまらず口から吐き出すと先端から白濁した精液が勢いよく放たれ、髪や頬や胸元のあたりにねっとりと付着した。
男が指先で綾音の頬を拭う。綾音は精液のついた男の指先をぺろっと舐めた。
男はしゃがみこんで、綾音の頬についた自分の精液を舐め取る。綾音は男に抱きついて唇を重ねた。
男の舌先がぬらりと入れられてくる。男が舐めた精液の舌ざわりであるぬめりがまだ残っている。綾音は舌を絡めて溢れてきた唾液を小さく喉を鳴らして飲み込んだ。
綾音が男のむっちりとした体を離して、男のネクタイとワイシャツのボタンを外していく。男の肥満した腹や胸を綾音は自分が揉まれたように触れてみてから、男の乳首にしゃぶりついた。
ちゅぱ、れろっ、ちゅっ、ちゅっ……。
「……綾音、気持ちいいよ」
男の蛇ぺニスが綾音の手首に巻きついてきた。
綾音はそれを優しく撫でながら微笑していた。
「シャワー浴びようよ」
目のない男の手を握り、二人で浴室に入った。男のぶよぶよとした体に綾音はボディソープを塗りつけていく。手で洗っていると男の体は体毛がなくつるりとしていて手ざわりが気持ちいい。
浴室の床に座った綾音の体に、男は綾音と同じようにボディソープを塗りつけていく。
二人で泡だらけで抱き合うと綾音は「気持ちいい」と思わず言ってしまった。言ったあとで恥ずかしくなったが、男は恥じらう綾音の体を撫でまわし、乳房を揉んだ。
男は目がないのに器用にシャワーで自分の体を流すと綾音の体を撫でながら泡を流していった。
綾音は目を閉じて男のしたいように身を任せきっていたが、そのうち男がシャワーを綾音の恥丘に押し当てたので、喘ぎ声を上げてしまった。
迸る細かい水流がクリトリスや陰唇を刺激してくる。
綾音はシャワーがこんな使われかたをするとは思ってなかった。
「ひゃあっ、あっ、あぁぁっ!!」
びくびくびくっ、と綾音が身を震わせると、男はシャワーを止めてしゃがみこむ。
男の手をはっとして綾音は内腿で挟みこんでしまうと男は「恥ずかしいの?」と囁く。綾音はゆっくりと目を潤ませて、両足を開いた。
男の指先が綾音の内腿を撫でまわしたあと、指でわれめを激しく擦りたてた。
くちゅくちゅくちゅっくちゅっ……。
綾音が身悶える。
男は同時に左手で綾音の乳房を弄び、小粒の乳首にむしゃぶりついた。
「あぁ、いい、すごく気持ちいい。いいっ!」
男は身悶える綾音を押さえ込み執拗に責めてくる。
「またいっちゃうぅっ、あぁぁぁっ、だめぇ!!」
綾音は激しく痙攣して、浴室で脱力してしまい、とろんとした目で男を見つめていた。
男の股間の蛇ぺニスがそんな綾音に這いより、綾音の濡れたわれめに潜り込もうとしてくる。
ぬちゅり、と蛇ぺニスの先端が無防備になったわれめの中に挿入される。
「やっ、あんっ、あっ、あぁっ、んんっ、ひうぅっ、あっ、あっ、あぁぁん!!!」
蛇ぺニスが蠢き、中を掻き回すたびに綾音は声を上げて、また絶頂まで一気に導かれてしまう。
どひゅ、どぴゅ、どぴゅっ、どひゅっ!!!