逃亡-2
緋村は涼子のブラウスの襟を掴み、その胸にナイフをあてて、一つづつボタンを切り取っていった。
涼子は恐怖のあまり声もなく、ただ小刻みに震えていた。固く閉じた目には涙がにじんで頬を濡らしている。
白いブラウスの前が完全にはだけ、なだらかなお腹と白いブラジャーに包まれた胸の膨らみが露わになった。スリップやシュミーズなどの下着をつけていないため、身動きすると、スカートのすぐ上に可愛らしいお臍がチラチラ見る。
次に紺の清楚なプリーツスカートにナイフを入れ、腰から裾に向けて切り裂く。下半身は白い上品なパンティだけの姿になった。
そして、胸元にナイフを滑らせ、ブラジャーのカップをつなぐ布を刃で引っ張った。布が切断されて、プルンと白い弾力のある膨らみがこぼれ出る。
「キャアッ!」
乳房が外気にさらされるのを感じ、涼子は悲鳴をあげて目を開けた。
上半身を少し起こしているため、形のいいお椀型の膨らみはひしゃげることなく、涼子の呼吸に合わせて上下し、揺れていた。その上に桜色の乳首がちょこんと乗っている。
「うぅぅっ…」
緋村は涼子の乳首を指先で摘み、キュッと引っ張った。弾力性のある乳首がまるでゴムのように伸びた。
「い、いやっ!」
陽子が鋭い悲鳴をあげた。緋村が乳房全体を思い切り強くわしづかみにしたのだ。綺麗なお椀型の乳房が、緋村の手で握り潰されて淫らに歪んでいる。
「柔らかくて、こうして握ると芯にクニッとした弾力があるな。いい揉み心地だ。」
緋村は満足そうに言うと、ナイフをパンティの腰の部分に滑り込ませた。涼子が身につけている最後の一枚となったパンティの両脇を切る。
「アッ!」
下腹部に乗っている布をめくると、ピッタリと閉じられた太腿が作る三角形に、黒い茂みが見えた。
「ああぁぁ…」
涼子はデルタを隠そうと身体をよじってみたが、チェアに縛り付けられている身には無駄な努力だった。
緋村は恥ずかしがる涼子の反応を楽しみながら、一枚の布になったものを尻から抜き取り、手に持っていたリモコンのスイッチを入れた。
ウィーンという音が響いて、チェアが動き始めた。どう動くかはさっきの写真から明らかだ。
「あっ、いや! やめてッ」
涼子はなんとか足を開かれまいと抵抗していたが、機械の動きをとめることはとうてい不可能だった。両脚がじわじわと開かれ、少女の秘花が徐々に緋村の前にさらけ出されていく。
「ああっ…、見ちゃいや…、見ないで…」
涼子の口から絶望の呻き声が漏れ、とうとう脚はM字型に開かれてしまった。
「み、見ないで…、は、恥ずかしい…」
涼子の哀願など全く意に介さない様子で、緋村は涼子の前に座り込み、股間を覗き込んだ。
「ほう、きれいなオ××コをしてるじゃないか。」
やっと生え揃った感じの薄い恥毛の下で、淡いピンク色の肉襞がわずかに顔をのぞかせている。
「あっ、いや…、嫌っ! 触らないでっ!」
緋村が股間に手を這わせると、涼子は左右に首を激しく振って、嫌悪感を示した。
「中のほうも、たっぷり見せてもらおう」
緋村の指が大陰唇の舟形を左右に開くと、可憐なピンクの肉細工が現れた。少しでも乱暴に扱ったら出血していまいそうな可憐な秘貝だ。
桜色の肉唇は複雑に入り組んではいたが、形の崩れはまったくない。クリトリスはカバーを被っていて、恥ずかしげなたたずまいを見せている。
「うっ…、ううっ!」
緋村がクリトリスの包皮をめくって、小さな肉芽を指の腹で撫でた。生まれて初めて敏感な芽に触れられ、涼子は羞恥でピンクに染まった身体をピクンビクンと波打たせた。
その時、玄関のチャイムが鳴った。楽しみを邪魔された緋村は舌打ちをして、インターホンの受話器を手に取る。
「書留小包です。」
ここは緋村個人の隠れ家であり、組織のメンバーは誰も配置していない。しかたなく緋村は自分で玄関まで出ていった。
「この荷物です。」
チェーンをかけたドアの隙間から覗くと、郵便配達員が大きな段ボールを抱えて立っていた。
早く涼子の身体を弄びたいと焦った緋村は、普段の慎重さからは信じられないくらい安易にドアを開けてしまった。
郵便局員は意外に軽そうな様子で段ボールを持って玄関に入って来た。緋村と同じくらいの年齢のがっしりした男だった。
「そこに置いて、さっさと出ていってくれ。」
煩わしそうに言う緋村に、郵便局員はこういう場にはそぐわない愛嬌のある顔でニヤリと笑って答えた。
「そうはいかないよ、緋村一輝。」
「なんだと?」
とっさに緋村は男を押し出し、ドアを閉じようとした。しかし、何かがドアの隙間に挟まれている。男は緋村の不意を突いて、部屋の中に飛び込んできた。
「助けて!」
玄関付近の物音を聞いて、叫んだ涼子の姿を確認すると、がっしりした男は緋村に掴みかかり、その腕を後ろ手にねじ上げた。
「緋村一輝。誘拐、強制わいせつの現行犯で逮捕する。」
刑事の声を合図に、数人の警官が部屋になだれ込んだ。