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乙女☆大作戦
【女性向け 官能小説】

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-6

橋本さんに彼女がいないことが分かって
よし!と決心を新たにしたら
永田君が
「でも、橋本さんをその気にさせるの大変だよ?
あの人、女性に興味なさそうだもん。
合コンの参加もしないし、部の飲み会も、上司と飲んでるだけだし」
なんて事をいう。

「うっ・・・」

永田君の情報に、どこから手を付けていいか分からなかった私に
山崎が偉そうに助け船を出した。

「俺が協力してやる」
「山崎が?」

うさん臭そうなやつを見るような目で睨みつけたら
「井上、お前自分からアプローチしたことあるの?」
「・・・ない」
「だろうな。これだからモテる女は」

あんた、人の事言えるの?

「だから、俺が協力してやる」
「はぁ?」
「男心を教えてやる」
「え〜。あんたと橋本さんとじゃ、なんか人種が違う気がする」
「おいっ!」

そんな、私と山崎の掛けあいに永田君が笑う。
「なに?仲いいな。お前らがくっつけばいいじゃん?」
とんでもない!
「私は、顔のいい男を信用してないの!」
鼻息も荒くしてそう言えば

「俺が協力してやる」
「いいよ」
「いい。協力してやる。お前、デートに自分から誘ったことあるのかよ?」
「ないけど」
「だろ?」
「協力してやるから」

お酒が入っているのか
かなり強引な山崎に、永田君も苦笑いしながら

「井上。そうしてもらえ。俺は同じ部だから協力できないからな。
情報はやるけど、あからさまに出来ないだろ?」
「う・・・ん」

そうして私と山崎の奇妙な大作戦が始まった。





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