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痴漢専用車両へようこそ
【痴漢/痴女 官能小説】

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『特別』車両、再び-9

「だ、だって、マスターが見てる…」

そう言いながらも、優子の手に陽子のスマートフォンがしっかりと握られた。そしてもう一方の手が無意識の内に、自分の感じる部位を求めて股間に伸び始めた。

「見せるためにするんでしょ。それにマスターもして欲しそうにしてるわよ」

「してない!」

さすがに星司は直ぐに同意しない。しかし、陽子は容赦しなかった。

「何言ってんのよ。この前、プレイヤーに報告を受けた時に、身を乗り出して聞いてたじゃないの。素直になりなさい。このムッツリスケベ!」

「…」

陽子の権幕に返す言葉が無い。仮に返したとしても数倍になって返ってくるのは目に見えていた。何よりも実際の星司は、その時の事を想像して何度悶々としたことか。

「さあ、マスターもOKよ、遠慮せずにやりなさい」

「ああん、恥ずかしいなあ」

陽子は、はにかむ優子の雰囲気が、周りをしっとりと包み込んでいるのを感じた。それが星司にも影響し、さっき感じた発作の兆候が薄くなってきた事に満足した。

廃人同様だった星司に【痴漢専用車両】という手段と、『最終目的』を与える事で、人並みに回復させる事ができた。

しかし、脆さを伴った回復だった。悠子への強い想いが発動した時、回復した星司を発作へと導いた。

しかし、それが薄れる瞬間が有る事に陽子は気付いた。優子の存在だった。

優子の存在自体に、星司の発作の兆候を雲散させる効果があった。その事を優子と初めて会った時に陽子は気付いていた。

陽子は悪いと思いつつ、優子を各務家へとどっぷりと引き込む事にした。全ては星司のためだったが、結局は陽子自身も知らず知らずの内に、優子の魅力に包み込まれていたのだった。

覚悟を決めた優子が、スマートフォンを握りしめ、座席に上げた足を開こうとした時に、運転席する手島から待ったが掛った。

「それじゃあ、運転してるオレが可哀想じゃないか。車を止めるから待ってよ」

手島の意見ももっともだ。みんなが楽しい事をしているのに、自分だけ運転なんて我慢ができない。何よりも、さっき男同士のゲンナリするモノを見た後なので、口直しに綺麗なモノを見たかった。

進行方向の直ぐ先に緑地公園があったので、手島はその駐車場に車を乗り入れた。深夜の事もあり、他の車が止まっていなかったのが幸いだった。

車が止まると、陽子が率先してワンボックスカーの座席を倒してフルフラットにした。

優子を中央にして、陽子と由香里が優子の下半身を覗きこむように左右に陣取った。手島は運転席から身を乗り出し、星司は神妙な顔をしながらも、優子の行為を見守っていた。

全ての視線が自分の下半身に集まるのを熱く感じて、優子のテンションは上がった。しかし、恥ずかしくもある。

優子はオズオズとスカートの裾を捲っていき、陰毛が見える位置に達すると、揃えていた足をゆっくりと開いた。

(恥ずかしい…)

割れ目が開いた途端、淫口に溜まっていた愛液が、太ももを伝うのを自覚した。

「ゴキュ…」

手島の唾を飲み込む音が、車内に生々しく響いた。

しかし、車内の暗がりの中では何も見えない。優子はライトの点したスマートフォンを、開かれた割れ目にゆっくりと向けた。

その部分にライトが当たった。そこだけ白く浮き上がったなめかしい割れ目は、神々しくも有ったが、それ以上にいつもより卑猥に見えた。


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