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痴漢専用車両へようこそ
【痴漢/痴女 官能小説】

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『特別』車両、再び-8

「た、確かに…」

姉の勢いにたじろいだ星司はうっかりと認めた。そう感じたのには理由があった。優子が陽子の部屋に訪問するしばらく前の事。陽子は打ち合わせのために、マンションの同じフロア―の星司の部屋に来ていた。

『このモニターに、あたしの部屋が映るようにつないだから、優子ちゃんの様子が気になったら見てもいいよ』

優子の周りの不穏な動きが気になっていた星司に、気を利かした陽子が言った言葉だ。

しかし実際の陽子はそれを逆手に取るつもりだった。一向に自分に関心を向けない星司に、自分の淫らな女体を見せつけるために、優子に執拗に迫り続けていたのだ。

星司は変な意味ではなく、純粋に優子の様子を見るために何度もモニターを見たが、いつ見ても2人は痴態を繰り広げていた。

陽子の意図を察した星司は、その都度直ぐにモニターを切っていた。陽子の自分に対する思いは、昔からわかっていたが、姉弟の間でそれを受け入れる事はできない。

その事で半分自棄気味になった陽子が、必要以上に破廉恥な行いをしている事を理解しているが、弟である星司にはどうする事も出来なかった。

そのモニターだが、しばらく映らない時間帯が有った。それは陽子がその垣根を越えた星司への思いを、優子に打ち明けた時だ。もうバレバレの感情だったが、口にする事はタブーなので、さすがにそれをストレートに星司に聞かす訳にはいけない。陽子はこの時ばかりはモニターを切っていたのだ。

モニターのスイッチを入れる度に、2人の痴態にうんざりしていた星司だったが、今度はスイッチを入れても何も映らないモニターを前に、悶々としてしまった。

その悶々とした思いは、初めは優子の身に降りかかる不穏な動きに対する思いだったが、何度も痴態を見ていた星司の気持ちは知らず知らずの内に昂っていた。

星司も男だ。結局、モニター画面が復活した時には、もう切ろうとはせずに、魅力的な優子の女体に見入ってしまっていた。

長々と書いたが、その時の星司が陽子と同様に『この子は絶頂を迎える度に元気になる』の感想を持ったのは確かだ。その時の思いが星司に『確かに…』という言葉をつぶやかせたのだ。

「マスター、ひっどおい」

優子は嘆いた。しかし自分でもそう思っているので、心の中では言葉ほど嘆いてはいなかった。それよりも女3人でのイチャイチャと楽しい事を止められて、下半身が疼いて仕方が無かった。誰が入れていたかわからないが、さっきまで自分の淫口を弄っていた指の感触の余韻で、優子の下半身はジンジンとしていた。

陽子は自分を真似て星司を『マスター』と呼んだ優子に改めて感心した。普通の女なら、内情を知りつくした男の事は、親しげに名前を呼びたがるものだが、優子にはそれをわきまえる敏さがあった。

(やっぱり、優子ちゃんしかいない)

陽子は今まで以上にその確信を持って優子を見た。

「ん?」

その優子が内股を重ね合わせてモゾモゾ動かしていたのを見て、優子が何を求めているのかを直ぐに察した。

「ねえ、したくなったんでしょ」

陽子に耳元で囁かれた優子の股間が瞬時に熱く反応した。その反応も陽子には筒抜けだった。

「車の中だし、せっかくだから、アレをやりなさいよ」

陽子が言った『車の中のアレ』は、優子には直ぐに想像がついた。しかしそれが何かを由香里は知らない。

「アレって何よ、おまんこのこと?」

男達の前にも関わらず、女教師に有るまじきストレートな単語が口をついた。

「違うのよ。あっ、でも違わないか。百聞は一見にしかず。ほら、由香里先生にもわかる様に、これを使って、前に車の中でやったみたいにしなさいよ」

陽子は自分のスマートフォンのライトを点けて、優子の手に押し付けた。


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