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板東はそのまますぐに息を荒くしながら私を押し倒すようにしてのしかかりました。そして私の右足を抱え上げて一言「入れるよ」と言うやいなやペニスを谷間に挿入しました。前の晩と同じように、それは「一気に」という形容がぴったりで、避妊具をつけないそのままのぬるぬるしたものを躊躇いもなく私の身体に突っ込んできたのです。
私は思わずいや! と叫びました。しかし板東はその反応にかえって燃え始めたらしく、
「もう感じているのかい? ふふ、なかなか淫乱な女の子だ」
と言い放ってすぐに腰を激しく動かし始めました。
「お願い! ゴムを」
懇願するように言った私の言葉を、彼は一蹴しました。「あいにくこの部屋にそんなものは置いてないよ」
そしてさらに大きく腰を動かすのでした。
「生の方が気持ちいいだろう? 君だって。大丈夫、もしデキてしまったら、僕が責任とって堕ろしてあげるから」
私の脚を両手で大きく開かせ、板東は乱暴に男の武器を出し入れしています。そして何度も私の目を見て気持ちいいだろう? としつこく訊いてくるのです。
私の身体は性的な興奮や絶頂感をその時渇望していましたが、板東のそんな言動では気持ちよさを全然感じることができませんでした。中も急速に潤いを無くしていき、前日もそうだったようにただ無骨に擦られる痛みを次第に強く感じ始めていました。
「どうだい? 気持ちいいだろう?」
板東は念を押すようにまた言いました。
そうやって息を荒くしながら動く板東の表情は、口角を少し上げ、にやにやしているようにも見えました。私はその汗ばんだいやらしさを隠そうともしない顔を見たくなくて、あからさまに目をそらしていました。でも、そんなことなど気にも留めず、板東はずっと同じような動きでピストン運動を続けていました。
しばらくすると板東はおもむろに私を横向きにして脚を交差させ、かみ合わせるようにして秘部を強く押しつけ、中に深く押し込んできました。そして前よりも大きく身体を揺らし始めました。身体の深い場所を何度も乱暴に突かれて、私は中に別の鈍い痛みを感じ始めました。
板東は苦しそうな顔で全身に汗を光らせていましたが、まだ絶頂を迎える兆候はありません。
前日のホテルでの時は、こうして体位を変えることはなく、板東はひたすら正常位のままで動いていました。長い間必死になって腰を単調に動かしているだけでした。それは一度私の口の中でイった後だったので、繋がり合い、早く絶頂を迎えたいと焦っていたのかもしれません。私はそのいつ終わるともしれない長い時間、秘部を刺激される痛みをずっと感じて苦しい上に、永遠にこの状態が続くのではないか、と一種の絶望感を抱いていました。
私の右足を抱えて腰を動かしていた板東は、またしばらくすると、今度は私を四つん這いにさせました。背後から挿入するつもりなのです。
私の中でずっと出し入れしていた板東のペニスはぬるぬるになっていて、バックからでの挿入は驚くほど抵抗なく、すぐに深いところまで到達しました。
私はその瞬間「やめて……」と呟きましたが、板東は「もうこんなに濡らしているじゃないか。身体は正直だね」
と言いながら腰を前後に動かし始めました。
その夜、それまで私の身体には快感と呼べるものが湧き上がってくることは一度もありませんでしたが、性的に興奮しなくてもこうして中が濡れるのだ、ということをこの時に思い知りました。もしかしたら緊張感や罪悪感がそういう反応を引き起こしたのかもしれません。
しかし、おそらく板東はそのことにかなり気をよくしていたことでしょう。自分のやっている行為で、目の前の女が膣内を潤し、ペニスを挿入する手助けをしているわけですから。