投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

ひこうき雲
【SM 官能小説】

ひこうき雲の最初へ ひこうき雲 4 ひこうき雲 6 ひこうき雲の最後へ

(その1)-5

翌朝、私は荷物をまとめて家を出た。叔父に強姦されたというのに涙も出なかった。学校あて
の退学届を郵便ポストに入れると、いつもの電車の駅であの男の子の視線を背中に浴びながら
生まれ育った街をあとにしたのだった。

東京に出ると、知り合いに紹介された商事会社で経理の仕事につくことができたが、おじさん
ばかりのつまらない会社だった。入社して五年目に社長から体の関係を求められた。からだの
関係と言ってもセックスではなくて、月に一度ホテルに誘われ、勃起もしないのに長々と私の
からだを何時間も弄りまわされ、萎んだペニスを咥えさせられたが、射精もしないのでいつも
長時間のフェラチオを強要された。そのかわりいつもお小遣いをくれた。そう思えば悪い社長
ではなかったけど、その会社は五年ほどでやめた。そのあとアルバイトを転々としたが、いつ
もお金はなかった。そして数本のAVを撮りながらも、いつのまにか私は三十六歳という年齢
を迎えていた。


私は途中でビデオの画面を消した。
自分が昔出演したアダルトビデオを見るとなぜかオナニーをしたくなる。いつもの癖だ。別に
オナニーでなくても私としたい男はどこにでもいると変な自負をもっている。いや、どちらか
というと、男にとって私はしたくなる女の部類らしい。街で見知らぬ男からセックス目的で声
をかけられることも多い。

でも私は、男のものを受け入れても正直言ってからだは心地よく開いてこない。心が開いて
こないからだよ…なんてもっともらしいことをいつかの男に言われたこともある。だから私は
アダルトビデオでもっと自分を演じたいと思うようになった気がする。演じれば演じるほど別
の自分に浸れることの方が心地よかったのだ。


薄いショーツの上から、恥丘のいつもの場所を撫でる。微かに窪んだ柔らかい部分が触れてく
る指を欲しがっているような気がした。ふわりとした疼きが湧き上がり、生地の下で肌が少し
ずつ微熱を孕んでくる。昨夜からの棚おろしの作業で徹夜をしたためか、疲れたからだ全体が
火照っている。でも、あそこに感じる微熱はまた別のものだと思う。

真っ白な腿の付け根の奥がひとりでに疼いてくる。ショーツにあてた指が繊毛の微かなふくら
みを感じとり、やがて源の割れ目へと中指が伸びていく。指をそっとショーツの生地の割れ目
に添わせる。その窪みを確かめるように少し強く中指を押しあてる。

…あっ…あああっ…

こぼれた悶え声は、まるでAVの中の私そのものだった。いつもの甘い痺れが性器の奥に淡い
翳りを溜めていくようだ。中指の腹で繰り返し割れ目をなぞる。ショーツの薄い生地が湿り気
を含み、自分の皮膚の一部のように淫唇にぴったりと吸いつく。

私はゆっくりとショーツの中に指を潜ませた。しっとりとした湿り気を感じる。しだいに指先
自体が身悶えするように蠢き、割れ目の上側の芽生え始めた突起を優しく撫でるように擦りあ
げる。ショーツの中に含んだ微熱に誘われるように指の動きは烈しくなり、まるで自分の化身
のようにせり上がってくる淫粒をゆっくりとしごき始める…。




ひこうき雲の最初へ ひこうき雲 4 ひこうき雲 6 ひこうき雲の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前