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ひこうき雲
【SM 官能小説】

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(その1)-4

顔をぐっと相手の男の股間に引き寄せられる。
男のペニスからは、なぜか香りのいいラベンダーのシャンプーの匂いがする。そういえば男の
ものを咥えるのも久しぶりだ。おしゃぶりが特別好きなわけではないが、私の口の中でイクと
きの男のあどけない顔を見るのは好きな方だ。

つんとそそり立ったペニスの前に跪いた私は、女高生らしく彼のペニスを咥えることに躊躇う
ような仕草をする。うっとりと瞳を潤ませ、演技をする自分になりきろうとする。男は陰気な
笑みを浮かべ、私の唇をペニスの先端で卑猥になぞった。そして私の鼻をつまみ、わずかに唇
を開かせると、頭をもたげた赤黒いペニスの亀頭を強引にねじ込み、唇に咥えさせたのだった。

…うぐっ…うぐぐっ…ふぐぐっ…

演技とは言いながらくぐもった嗚咽が自然に出る。見た目よりは柔らかいペニスだ。男のもの
を咥えた感触というより何か別のものを咥えた感覚だった。幹の先端が私の頬の内側を突き、
一気にペニスの根元まで、私は口に含まされた。ペニスの雁首の深くえぐられた起状が、ざら
ざらと口中の皮膚に擦れ合い、私の咽喉の奥から唾液を溢れさせる。私は舌先を幹に絡ませな
がら包皮をめくりあげるように舌を這わせる。しだいに舌を深く擦りつけると、濡れきった
包皮が唾液とともに舌に吸いついてくる。

…んぐっ、うぐっ…ぐふふっ… 私の意外なテクニックに感じたのか、男はほんとうに悩まし
い嗚咽を洩らし、腰を烈しく蠕動させる。突き上げる彼のペニスの先端がぬるぬると咽喉の
入口を繰り返しつつき、粘り気のある汁が口の中の粘膜に絡みつく。抜き差しを繰り返す男の
ペニスの鈴口から溢れてくる粘液と唾液が舌の上でねっとりと混ざる。そして、一気に深く
ペニスをくわえ込んだとき、小刻みに震えた幹芯がキュッと強ばる。血流の強い流れが舌の
上を走ると、男は慌てたように私の口からペニスを抜き、私の顔面にだらしなく射精した…。



アパートの窓から夏の湿った風が吹き込んでくる。
私は、テレビの画面に映し出されたAV「出演 風間 澪… 淫乱女子高生 穴汁」のなかで、
悶え声をあげる自分の姿にため息をつく。
あの頃は若かったのだ。若かったからあんなことができたのか、それとも「あのこと」の記憶
から逃れるためにAVに出たのか、今でもあまりわからなかった。

小さい頃に両親を亡くした私は叔父夫婦のもとで暮らしていた。寂しさに慣れていた。そして、
そんなことを自分につぶやく自分自身が嫌だった。

叔父を男として感じたのは、高校三年になったときだった。お風呂の脱衣室でお風呂上がりの
私の裸を叔父は扉の隙間からじっと見ていたのだ。でも私はなぜか叔父の視線を拒まなかった。
見られることになぜか不思議な快感さえ得ていたような気がする。そして、「あのこと」は、
叔母が町内会の旅行で二日ほど家をあけたときに起こったのだった。

ノリコって、男好きのするかわいい顔をしているのに、ほんとうに気が強い子だね。それにし
ても、もうすっかり大人のからだじゃないか。お酒に酔った叔父にからだを求められた。ふだ
んは優しい叔父が豹変し、私は髪を鷲づかみにされ、頬をぶたれ、床に押し倒された。下着を
剥がれ、からだを貪られ、強引に犯された。私は抵抗をしなかった。男のものを初めて自分の
中に受け入れた。受け入れるということがどういうことなのか理解できなかった。ただ、穴が
押し広げられる痛さと精液の生ぬるさが、私の襞の奥を巣喰うように広がり始めた淫靡な記憶
だけが、ずっと残り続けていた。


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