優子の反撃-1
【優子の反撃】
「おっと、失神しやがった」
失神してグッタリとなった優子を見下ろしながら、浅見が面白そうに言った。
「ひゃはは、いきなり電マのマックス喰らったら失神しますって。それとも乳首クリップのバイブが効いたかな」
乳首クリップが弾け飛び、周辺が赤くなった乳首を弄りながら、啓太は失神した優子の反応を窺った。
「あれれ?こいつ笑ってやがる」
さっきまで泣き叫んでいたから、てっきり苦悶の表情を想像していた啓太だったが、幸せそうな笑みを浮かべる優子を見て驚いた。
啓太の声に男達は優子の顔に注目すると、確かに穢れない笑みを浮かべていた。大股を開き淫部を曝け出した女体とは凄くアンバランスな笑顔だった。
「チクショウ!何だかんだと抜かしてやがって。結局こいつが一番喜んでたんじゃねえのか?」
浅見の嗜好としては、女は泣き叫ぶ方が興奮する。レイプする相手が笑みを浮かべるのは面白くない。
「オレのチンポで男の怖さをたっぷりと思い知らせてやるか」
浅見は意識の無い優子の髪を掴んで、ぐいっと引っ張った。ぐったりとした優子の頭がベッドから浮いた。
「ひゃはは、そのチンポは凶器ですからね。ソープに売れなくなるから、この前みたいにぶっ壊さないで下さいよ」
啓太は自分のイチモツより、二回りほど大きな浅見のモノを指差した。
「まんこ汁をこんなに垂れ流す女は、そうそう壊れないだろ」
浅見はビショビショに濡れたベッドを見て、呆れかえったような表情を浮かべた。
「ですね」
「おい、起きろ!」
浅見はもう一度優子の髪を引っ張り上げ、力の抜けた優子の頬を軽くパチパチと叩いた。
「星司さん…」
夢の中の優子が寝言を言った。
「はあ?誰だって?がははは、こいつお前じゃなくて、違う男の名前を言ったぞ」
浅見がビデオカメラを持つ祐治に向かって笑った。
狭小なプライドを持つ祐治の手は、怒りでプルプルと震えた。
「おいおい、画像がぶれるじゃねえか。お前がそんなだから浮気をされるんだろうがよ。しっかり撮れよ」
浅見にとっては、小者然とした祐治に遠慮は無かった。幾ら上物の女を用意したからと言っても、初めて見た時から祐治をバカにしていた。
「は、はい…」
「おい、浮気女、起きろつってんだろうが」
浅見は祐治を一睨みした後、鷲掴みにしたままの優子の髪を乱暴に揺すった。
その衝撃と夢の中の優子の衝撃が相まった。優子は現実の世界で声の限り叫んだ。
「いやああああああああああああああああ」
「うるせ―――!こんにゃろ、何寝ぼけてやがる」
耳元で怒鳴る浅見のドスの効いた声で、優子の意識は夢の中から徐々に現実に戻されていった。
「星司さん、あたしはここに居るのよ…」
夢の中の優子が、星司に向かって自分の存在を訴えた瞬間、星司の姿は幻影のようにかき消えた。
「いや…」
覚醒した優子の目には、俯瞰した自身の淫らな女体が映っていた。
「ひっ!」
乳首の周辺を赤くした豊満な胸、大股を開いて淫部を曝し、溢れた愛液で尻が冷たくなった自身の情けない姿に、優子は一気に現実に戻された。