願望達成-4
感じているな。
「綺麗な脚の理由(わけ)を教えて。どんな習い事してた?」
「ピアノと新体操……ああ、ン、もうやめて……」
「先生、パンティー湿ってきてるよ」
「もう許して……」
泣きと喘ぎが入り混じった声。
「今からだよ」
児玉は、パンティー越しの愛撫を中断させ、立ち上がった。椅子に座った玲奈の背後にまわり、ブラウスとランジェリーとブラジャーに包まれたふくよかな双丘に手を伸ばした。
「ああ、ぁぁ、ン……」
嫌悪と快感にまみれた。児玉の手に乳房を握られて揉まれている。激しく――。それに、指が単独で動き、服の上からなのに、乳首を探り当ててきた。摘まれる。
「ぁ、ぃゃ、……ああん」
泣き声になった。
「先生、ブラウス脱ごうよ」
児玉は、玲奈の耳を舐めて、囁いてきた。
「もう、許してほしい……」
「先生のヌードが見たいだけなんだ。何もしない」
「お願い、許して……」
涙声でうったえた。
成り行きを見守っていた志鎌が近づいてきた。竹刀の先端が玲奈の顎に触れた。
「児玉ちゃんの願いを叶えてやれよ。それとももっといたぶられたいか?どっちなんだ?」
「はい……」
「脱ぐんだな」
「はい……」
玲奈はゆるりと立ち上がった。抵抗をあきらめたのか? スカートの中からブラウスの裾を上げて、胸のボタンを外し始めた。
志鎌はふたたびドアの近くに戻った。志鎌の意図はわからないが、そんなことはどうでもいい。
玲奈先生を裸にして結合するんだ。願望達成の予感に、児玉の胸は高鳴った。
女教師は、脱いだブラウスを胸にかかえて、放心しているように見えた。ほどよい厚みの朱唇は、心なしか、色を失っている。
「次はスカートだ」
「児玉くん、スカートだけにして」
「早く脱げよ」
玲奈のランジェリー姿はまぶしかった。雪のように白いポリエステルに橙色と薄ピンクの小花模様が散らされているデザインのミニスリップだ。
女教師は、手のひらを胸にあてがっていた。目が怯えの色を滲ませていて、切ない。切ないぜ。
「まばゆい。先生……。清楚な先生に似合っている可愛いスリップ……」
「児玉くん……これでいいでしょう? もう帰して……」
「……」
児玉の目はギラギラしていた。玲奈の背後にさっとまわり込む。玲奈の足はすくんだ。
スリップの上方、うなじに唇を這わせてきた。
肩がぶるっと震えた。嫌悪の中に心地よさが――。
「先生……セックスしようよ」
スリップの右の肩紐が解かれた。
「いや! やめて!」
胸を隠して、大声を出した。からだを振って、児玉の手から逃れた。
志鎌がいる反対方向(窓側)に逃げた。
迫ってくる児玉を睨みつける。