愛しいお姫様-6
「さてと、さっきの質問に答えてもらおうかな?」
柔らかい髪を撫でながら耳元で囁くデレクシスの言葉にジェノビアは頭の中を疑問符だらけにする。
「質問?」
「私が部屋に来る前、1人でナニをしていたのかな?」
「!」
そういえばそうだった……ジェノビアがコッソリ自慰をしていたのを、何故だかデレクシスは知っていたのだ。
「ねえ?何を想像していたのかな?」
「ぅ……ぇ……ぁぅ」
ジェノビアは口をパクパクさせて何か言い訳をしようと試みたが、口から出るのは言葉にならない音だけ。
「じゃあ、言わなくて良いからシテ見せてくれるかい?」
「ッ?!」
驚いたジェノビアは羞恥で潤んだ目をデレクシスに向ける。
デレクシスは真剣な視線で彼女を見返し、少し首を傾げた。
「だめかい?」
当たり前です!と言いたいのに大好きな水色の瞳に見つめられると、先程のキスの余韻も手伝ってトロトロに蕩けてしまう。
ジェノビアはデレクシスの膝に股がったまま、おずおずと手を胸に滑らせた。
目を伏せて服の上から柔らかい爆乳を遠慮がちに揉む。
これで良いか?とデレクシスを覗き見ると、彼は怪訝な表情をしていた。
「それだけかい?それだけでジェノビアは気持ち良い?」
ふるふると首を振ったジェノビアは、胸の頂点を指で挟んだ。
「ん ふぅ」
服の上から少し強く摘まんだだけで息が漏れる。
摘まんだ指をクリクリと動かすと、気持ち良さに夢中になった。
「ぁ んんっ……はぁ」
服の上からでもハッキリ分かる硬い蕾は、ジェノビアの指の動きに合わせてクニクニと動く。
デレクシスは椅子にもたれてジェノビアの痴態を無表情で眺めていた。
まるで全然楽しくないとでもいう態度に、ジェノビアは少し悔しくなりシャツのボタンを外し始める。
全部外すと白いレースの下着が現れ、ジェノビアはそれをグイッと下げた。
白い肌に薄桃色の乳首が、明るいシャンデリアの明かりに晒される。
それを目にしたデレクシスの身体が、動揺した様に少し動いた。
「お……じ様ぁ」
ジェノビアは目を閉じて頭の中に妄想のデレクシスを思い描く。
意地悪に焦らすデレクシスの想像の手と、本物のデレクシスの意地悪な視線がシンクロしていた。