愛しいお姫様-12
「ジェノビア……ジェノビア」
ぎゅうっと強く抱き締められ、耳元で優しく囁かれたジェノビアはふっと我に返る。
どうやら一瞬、ほんの一瞬だが気絶していたらしい。
「……ぁ……」
「大丈夫かい?」
覗いてきた水色の瞳が涙の膜越しにキラキラと光る。
「……きれぇ……」
「はあ?」
全然関係無い事を言われ、デレクシスは思わず間抜けな声を出した。
「ノービィ……おじ様の水色の目が……大好き」
ほやんと微笑みながら呟くジェノビアに、デレクシスは逆に心配になる。
「ジェノビア?痛くない?」
「ん……ちょっと……痛いけど……幸せです」
ずきゅーん
これが世に言う「心臓を射抜かれた」という現象か。
何て可愛い事を言ってくれるのだろう、とデレクシスのシンボルがジェノビアの中で一回り大きくなった。
「ぅあぁん」
ぐっときた圧迫感にジェノビアは喉を反らす。
「ああ、ごめんごめんっ……つい……私も、嬉しいよ。愛してる、ジェノビア」
デレクシスは照れ隠しに深い口づけを施した。
「ん ん」
そして、そのまま腰をゆっくりと動かす。
「んっ」
ピリッと痛みが走るが、デレクシスが与えてくれるものだと思うとその痛みさえも愛しい。
抱き締められる事で重なった胸からデレクシスの鼓動を感じる。
それは速く強く響いてきた。
「ぁ おじ様ぁ」
もっと感じたくてデレクシスの背中に腕を回してしがみつく。
「っ あ〜…本当にごめんよ……我慢出来ない」
ジェノビアの仕草ひとつひとつに興奮してしまい、デレクシスは動きを速くしていった。
「あ ああ んぅ あ はあうっ あぁ」
散々焦らされ解されたおかげで、破瓜の痛みは少しの間だけ。
後はジェノビア本来の感じ易い身体が快感を甘受していった。
「あぁ おじ様ぁ 気持ち い ですっ」
「私も……ジェノビアの中 凄く 良いよ」
「あっ 嬉し いぃ もっと もっとノービィを……感じてぇ」
初めてだというのにジェノビアは我を忘れて自らも淫らに腰を動かす。
まだ拙い動きが逆に良い感じにデレクシスを刺激し、彼は息を吐いて快感を受け流した。
「あぁ……凄く良いっ」
デレクシスは抱き締めていた腕をずらし、ジェノビアの爆乳をぐにっと握る。