愛しいお姫様-11
「はぁ おじ様ぁ も それ やぁ」
ただ撹拌するだけの動きは、時折良い所を突くだけに焦れったさが増す。
ジェノビアは涙目で、デレクシスに先の行為を懇願した。
「ッ……全く……本当、大人になっちゃって」
ジェノビアの潤んだ瞳に妖艶な色気を感じ、デレクシスはブルッと背中を震わす。
「ちょっと移動しようか」
デレクシスはそう言うと、ジェノビアを抱えてソファーに降ろした。
いくら待てないからと言っても、椅子に座ったままでの挿入は処女にはキツい体位だ。
柔らかいソファーはジェノビアをやんわりと受け止め、少し安心感をくれる。
やっと恥ずかしいポーズから解放され、ジェノビアはふうっと息を吐いた。
そんな彼女に覆い被さったデレクシスは、柔らかい髪を撫でながら顔中にキスを降らせる。
「ん……くすぐったいです」
クスクス笑う口にたっぷりと口付け、デレクシスは準備万端なシンボルをジェノビアに擦りつけた。
「ぁ」
たくましい塊に、ジェノビアの顔が赤く染まる。
「ゆっくり……ね」
出来るかなあ、と疑問を持ちながらデレクシスはシンボルにジェノビアの愛液をまぶした。
「ん」
先の方がぬるっと入口あたりに入り込みジェノビアは息を漏らす。
デレクシスも息を詰め、少し眉を寄せた。
ずちゅ ぬちゃ
浅い輸送を繰り返しながら、徐々に深く深く突き入れていく。
デレクシスの心中は早く深く突き挿れたいという本能と、ジェノビアを気遣う理性が戦っていた。
「ぁく あ ふぅあ」
ジェノビアは出来るだけ力を抜こうと深呼吸を繰り返している。
その仕草が健気で初々しくて、デレクシスの欲望が一層強くなり、男根も一層硬くなった。
「ぅ ごめんよ、ジェノビア」
出来るだけ優しく、痛みを感じないように破瓜をしてあげたかったが、欲求の方が勝ってしまった。
ズズズ
「んあぁっ」
急に深くなった挿入に伴い、ジェノビアの下腹部に痛みが走る。
「あ゛うぅ」
泣いたらデレクシスが困るだろうと思うのだが、ジェノビアの両目からは勝手に滴が溢れた。
その滴を唇で拭いながらもデレクシスは更に深く挿入してくる。
ぷっ
何かが破けるような音がジェノビアだけに聞こえ、処女膜が破れたのだと分かった。