受容の桜貝 ★-1
2006年 11月24日 金曜日 雨
降りしきる冷たい雨とは対照的に、薄暗い室内は空調の効果により快適に保たれている。
男の求めに応じ白いシーツの上両腕を着かされると、先端部があてがわれ貫かれて行く。
放課後繰り返し繰り返された行為は、この日12度目を数えようとしていた。
月に2回のセックス、それが男より与えられた“ノルマ”であった。
初めてのセックスがレイプ……
それも計画的なレイプによりその様子全てを撮影されてしまう。
狡猾な強姦魔の罠に堕ち、意識の無いまま処女喪失した少女、磯崎恵利子。
数時間後微睡む感覚の中より、下腹部に走る鈍痛で意識が戻り始める。
到底受け入れがたい現実を知り、更なる凌辱と呪縛が少女に襲いかかる。
“継続的なセックスの強要”
それが自分をレイプしその様子を撮影した男の目的であり、恵利子に突き付けられた要求であった。
4ヶ月前、その意志とは裏腹に受容れてしまった“口淫”
そして放たれた“精”すら受容れてしまった恵利子。
以来、磯崎恵利子の“性”は急速に目覚めていく。
「ぴちゅっ…… ちゅぷぅっ…… ちゅぅっちゅっ」
自身の中心より時折漏れ聞こえるその音に、恵利子の羞恥心は極限までに高まる。
耳を覆い塞ぎたくなる淫靡な音が恵利子の中で繰り返しこだまする。
限界の伸縮性を持って男の求めを受け止めさせられる膣口は、まさに“咥え込む”と言う表現があてはまる様相を呈していた。
男の歪な欲望が出入りを繰り返す都度、それに絡み付く様に粘膜が収縮を繰り返し甘美な摩擦が恵利子を苛めはじめる。
大きな反りを見せる男の陰茎、その先端部の括れが膣内壁背側を抉るようなぞりあげ刺激してくる。
そこには当初有った様な痛みは薄れ始め、代わりにあるのは受容れていけない感覚。
未婚の身で有りながら、到底知り得てはならないその感覚に恵利子は必死に抗っていた。
(女は好きになった人と結婚して、その人とだけセックスしてその子を産む)
それが恵利子が幼い時より、母香から植付けられた教えであり、貞操観念そのものであった。
しかしそれが今音をたて崩れ落ちようとしている。
その心とは裏腹に大きな“うねり”にも似た感覚が、恵利子の身体を支配しはじめていた。
自身を深々と貫く陰茎をより深くしっかり誘う様に、外輪の花びらが大きく充血していく。
それと同時に膣孔奥底より清らから蜜が、ほんの僅かであるが湧き出でて潤いを増していく。
(ダメ…… いけない、こんなのいけない、絶対にダメ)
「ぐっぷぅっ、ぐっぷ、ぐっぷっ」
先程よりより淫靡な音が、千章の視線の先より漏れ始める。
結合部を意識しながら抜き差しを繰り返す千章は、当然恵利子の変化に気付きながらも素知らぬふりを通す。
(まずはその悦びを惹き出し、そして繰り返し刻み込み“記憶”させる)
薬物を使う事に若干の抵抗と後ろめたさはあった。
しかし短期間にまだ15歳の少女、それも“処女孔”だった恵利子を開発、開花させる事は真面な方法では不可能である。
現実主義者の千章にとって三流漫画やA.V.の様に、少女を拉致監禁する事が不可能であると思っていた。
それと同時に少女が望まぬ相手、ましてや自分をレイプした相手とのセックスによって、悦びを知り得る様な事は無いと考えていた。
それは自身が計画し行う犯行とは反し、至極真っ当な思考であり感覚であるとも言えた。
千章は福井美涼や磯崎恵利子のレイプ以降のセックス、つまり“継続セックス強要時”において数種類の薬品を使用していた。
使用された薬品は合法、非合法問わず特殊なルートより入手し準備された。
ひとつには恵利子を昏睡させた時に使用した劇薬物が有ったが、これは苦渋の上での選択であった。
本来であれば荒唐無稽と思っていた“少女拉致”を行う為に必要不可欠であった。
劇薬物の使用や拉致行為は大きな危険を伴ったが、その副産物としての“レイプ動画”の内容は大きく充実した物になる。
その他性交時激痛に囚われる膣の感覚を緩和させる外用薬を、コンドームに添付し使用していた。
これは“緩和”させる事に、その重要な意味があると言えた。
当然“麻痺”では少女はその感覚に違和感を覚える。
だからと言って、耐え切れぬ痛みに逃げ出されても困る。
そうして繰り返される“継続セックス強要”で、小指ほど狭窄だった膣孔を徐々に押し拡げさせ受容れさせる事に成功する。
もちろんそれには千章の人並み外れた洞察力であり、観察眼と忍耐力あっての事であるのは言うまでもない。
幾重にも仕掛けられた卑劣な罠により、この日磯崎恵利子はその清らかな“性”に悦びを刻み込まれる。
その表情は未知の感覚に必死に抗い続けるも、収縮を繰り返し戦慄かせる膣内の感触を千章の陰茎は感じ取っていた。