第35章 私の敏感な体に火を付けておいて・・・満足をさせないなんて・・・-3
昴がその場所だけに舌を這わせ、執拗に舐め続ける。疼きは心地よい快感には変わらず、鳥肌が立ちそうな異様な感覚だけが全身に広がっていく。
「んああ、いやあ! 昴、認めるわ。そこは全てに繋がっている場所よ。だけど、そこは性感帯じゃないの。繋がっているだけで愛される場所じゃないのよ!」
「ひたぎは僕に何を求めたの?僕が自分の中に秘めたものを吐き出せるかを試したいんだろう?僕は今ひたぎのこの場所を愛したいんだ。僕は自分の欲求に素直に向き合い、あふれ出す愛を真っ直ぐにひたぎにぶつけるよ」
「いやあ!こんな辱めはないわ!体が疼いてたまらないの。生殺じゃない!」
昴は意思を貫き、他の場所に触れることなく、蟻の門渡りだけを舐め続ける。
「んあああ・・・あなた・・・酷いわ・・・」
疼きがざわざわと全身を這い回る。吊られた脚を何度も震えが走り抜ける。それでも、昴は蟻の門渡りだけに執着し、ねっとりと時間を掛けて舐め続ける。
「だ、だめよ・・・んあああ、いやあ!・・・私の体がどんなに敏感か知っているくせに・・・」
湧き出す疼きが行き場を失い、おぞましい感覚に変わっていく。
「い、いやよ・・・いやあ・・・疼くのよ・・・」
おぞましい感覚が充満し、脚を吊られた体に鳥肌を浮き立たせて、ひたぎはもだえ続けた。
「っく、酷いわ・・・私の敏感な体に火を付けておいて・・・んあああ・・・満足をさせないなんて・・・いやあああ、おかしくなる・・・いやよ、いやあ、拷問と同じだわ・・・」
蟻の門渡りへのキスが30分以上続いている。花弁から溢れた蜜は、行く筋もの流れとなってひたぎの美脚を流れ落ち、足元には染みが広がり始めていた。
おぞましい感覚に飲み込まれた体が、快感を求めて狂ったように戦慄き続ける。そして、その感覚と戦慄きは、あまりにも大きくなり、呼吸さえも満足に出来なくなっていた。意識が何度も飛びそうになる。薄れる意識の中で、ひたぎはついにその言葉を口にした。
「んあああ、だめえ!昴、お願い、いじって!私の処女を、私のアヌスを、いじってえ!」