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処女寺
【複数プレイ 官能小説】

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処女寺 〔後編〕-1

 玉泉は亀頭をメイの秘口に押し当てたまま動かなかった。いや、そう見えて、じつは亀の歩みで怒張を押し出していた。

「うっ……………………」

仰向けになったメイは顎をグイと引き、両目をしっかと閉じている。玉泉は亀頭をわずかに前進させては後退する、この動きを丁寧に行っていた。呆れるほど丁寧に行っていた。ズブリと押し込むことは、けっしてしない。自然に膣口が亀頭を呑み込むような感じ。これが破瓜の理想だった。

「メイさん。大丈夫じゃよ。……拙僧に身を委ねなされ。……大丈夫、大丈夫」

囁きながら、肉茎の、微々たる動きを繰り返す。わずかでも強めに亀頭が埋没すると、

「あうっ…………」

メイが苦悶の表情を浮かべるので、玉泉は一旦、陣を引く。そしてまた、粛々と処女の皮の裂け目を押し渡ろうとする。その繰り返し。他人が見たら、えらく冗長な行為に見えたであろう。一度挿入を解き、亀頭を唾液で湿らせ、再挿入を試みたりもする。

「身体の力を抜きなされ……」

そう言い聞かせても、メイの四肢の力みはなかなかとれない。そこで、玉泉は亀頭の先でクリトリスをくすぐることにした。鈴口の先端、先走りの液が肉芽に塗りたくられる。

「あ…………」

苦悶とは違う声がメイから漏れる。玉泉の尿道口がクリトリスにキスを繰り返す。そうして、快感の芽が陰核に現れ、成長する。

ここで住職はきっぱりと決める。メイがクリトリスで逝きそうになっている今こそ、怒張を深く押し込む時だと。
決断に従い、硬い一物がためらいなく押し込まれる。

「うああああっ!?」

快感の寸隙をついて別な感覚が鋭く湧き上がる。

「い、痛っ…………」

メイが蒲団に横顔を押しつける。ここで挿入を躊躇したら、かえって痛みが長引いてしまう。玉泉は一気に怒張を押し込む。

「つっ………………!」

メイの横顔が歪む。処女膜の裂け目が大きくなり、そこを肉茎が突き抜ける。娘のわずかな出血を纏いながら男根が押し進む。生まれて初めて受け入れる闖入者に秘壺が戸惑う中、怒張が押し進む。そして、膣奥に亀頭が到達し、玉泉の動きが止まる。

「……………………っはあぁーーー」

メイが息を吐く。女体の力みが、ほんの少しだけ緩む。

「メイさん、通りましたよ。……メイさん、大丈夫ですか?」

住職の問いかけに、生娘を卒業した娘が潤んだ瞳で答えた。

『大丈夫です』

玉泉は頷くと、腰をそろりと引き、次いで、そろりと突き出した。そうして、腫れものに触るような抽送を行い始めた。



 いっぽう、緋菊の間では、メイの母、弥生のアヌスの処女開通準備が着々と進んでいた。珍念は四つんばいになっている人妻の肛門を人差し指でズブリズブリと刺激していたが、一旦引き抜き、より長い中指に変えてアヌスほぐしを続行した。今度はズブッズブッズブッという早いテンポである。

「あっ……、ああ、ああ、ああ……」

弥生は淡い快感が肛門に生じ始めたようで、声が出ていた。もっとも、萬念が垂れた乳房を入念に揉んだり舐めたりしており、その快感に声が出ているとも考えられた。しかし、珍念が中指を深く入れたまま横に激しく震わせて見ると、弥生の腰がひくつき、明らかに感じている反応を見せた。そして、肛門管の一部(排便の時、便を押し出すように動く筋肉)が輪のように膨れ、指を軽く圧迫し始めている。これが、アヌスが性器へと変貌しつつある証拠であった。

「奥様。順調でございますよ。貴女様のアヌスは着実に受け入れ態勢を整えつつあります」

「……受け入れ態勢?」

「ペニスが挿入されても、さほど痛みを感じずに、むしろ快感を覚える状態になりつつあるということです」

珍念の言葉に弥生の手は拳(こぶし)の形へと変わった。

(いよいよ、挿れられるのね、後ろの穴に……)

しかし、すぐに男根挿入というわけではなく、中指による肛門撹拌がさらに五分以上続いた。その頃には弥生のアヌスに快楽の芽生えが顕著に現れていた。微かな琥珀色の液もトロリと滲み始めている。

「そろそろ頃合いですね」

そう言って珍念が微笑むと、仰向けになって乳房をいじっていた萬念が弥生の身体の下から滑り出た。そして念のために、彼女が暴れぬよう、横からウェストに腕を回した。

「珍念、いいぜ」

萬念の合図で、相棒はすでに臨戦態勢になっているペニスを弥生の秘菊へ押し当てた。



 玉泉の部屋。メイに対し、慎重な抽送をおこなっていた住職は、右手の指をクリトリスへ持っていき、左手は娘の会陰(性器と肛門との間)に圧を掛けていた。セックスをしながらこの体勢はけっこう苦しかったが、メイの、膣の痛みへの意識を少しでも逸らそうという玉泉の配慮だった。

「う…………、く…………、うう…………」

しかし、メイは顔をしかめて呻いている。開通したばかりの膣には、まだまだ破瓜の痛みの余韻があるようだった。だが、処女寺住職、ここで妙な仏心を出して魔羅を抜いてやるということはしない。あくまでも地道な、スローモーなセックスを施すことに徹していた。

 そうすること、およそ十分。

「……ああ……ん。…………あ、ああ…………」

メイの声に、ようやく、苦悶以外のものが現れ始めた。膣の潤滑油である愛液も少しは滲んできたようだ。そこで、玉泉は腰振りのギアをローからセカンドへと入れる。

「メイさん。貴女は今、おぼこ(生娘)でなくなったばかり。そんな時、セックスを続けるのは、ちとつらいじゃろう。だが、今、ペニスに慣れておくのが肝要なのじゃ。今宵、少しは快楽の予告編、とでも言おうか、それをお見せするでの」

「……よ、予告編?」

「さよう。映画で言えば予告編じゃ。本編は明日の夜、ここで上映してしんぜるゆえ、今は予告編に付き合いなされ」


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